石松健男さん
私の友人のご尊父(石松健男さん)が昨年亡くなられました。その友人とは既に20年近い付き合いをさせてもらっているのだけど、カメラや写真を介して知り合ったわけではありません。ただ、偶然に彼のご尊父は写真家でした。
日芸を出られた後、しばらくは東京にいらっしゃったそうですが、30年くらい前に出身の九州大分に戻って活動を続けられていました。直接お会いしたのは、2006年に行なわれた谷中の朝倉彫塑館での写真展で一度きり。石松さんが50年ほど前に撮影した、彫刻家朝倉文夫のポートレートの写真展でした。とても優しい雰囲気の印象的な方でした。
学生時代から、赤瀬川原平さんや秋山祐徳太子さんと親交がおありで、1960年代には東京で生まれた前衛アーティスト集団ネオダダの活動を記録し続けていたそう。
年内に東京でも写真展が計画されているようなので、またお知らせしたいと思います。
上の画像は、石松さんの一周忌に用意された手拭いです。息子さん(私の友人)がデザインの仕事をしていることもあり、なんか写真家らしい手拭いが印象的。また、添えられた奥様のメッセージも印象的だったので。
もう一年・・・まだ一年
うすれゆく 移り香と温もり ひたすら おしよせる 淋しさ
身のまわりの 面影を 追いもとめる日々の・・・
紡いでくれた 沢山の人々との 御縁に支えられて
手繰りよせられた 優しさに感謝し
これからは この想いを形にするため
記憶を辿る 新たな旅に出かけます
石松健男写真事務所 石松幸子