ペトリの接写リング
「接写リング」、またの名を「中間リング」。一眼レフのボディとレンズの間に装着することで近接撮影を可能にする道具がコレ。
何でこんなリングで?と思う方は、こう考えてもらえれば簡単だと思います。レンズのピントリングを無限大(∞)に合わせてから、レンズの最短撮影距離方向に向かってピントリングを回していくと、レンズは前方に少しずつ繰り出してくるはずです。で、0.5mとか0.8メートルとか、そのレンズの最短撮影のところで回転が止まってしまいます。ということは、ボディーとレンズの間に筒をはさめば、より前方に繰り出したことと同じになって、接写が可能になるわけです。
接写リングは通常、3個のリングが組み合わされていて、目的に応じて厚さの違うリングを装着して使うようになっている。ボディーとレンズの間に装着するわけだから、その両端にはマウントが装着されていて、ニコンに使うならニコンマウントの接写リングが必要になるわけです。といっても、そのほとんどは、ニコン用はニコン純正であり、キヤノン用はキヤノン純正であり、用品メーカー製の接写リングというのはあまり見かけない。下の画像は左からニコン製、ペンタックス製(M42)、ミノルタ製。
私の知っている限り、接写リングはどのメーカーもデザインを気にして作ったとは思えない簡素なものばかり。しかし、先日見かけたペトリの接写リングは違って、「粋」を感じました。筒の部分に微妙なシルバーラインが二本ずつ入っていて、そのシルバーラインもグルリと円周部に連続していなくて、所々途切れていたりします。ボディーに装着したら、こんな感じ・・・↓。