我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年5月 5日 (月)

お店で買いたい

昨日、一昨日のブログで紹介した「ミノルタのセーム革」を買いに来られたお客さんとお話をさせていただきました。ミノルタの特にα-7000や9000の時代のものをコレクションされているこのお客さんは、ブログのセーム革を見て、居ても立っても居られなくて我楽多屋に足を運んでいただいたそう。それも、自分より先に他の誰かに買われてしまっているのではないか・・・と心配しながら。しかし、無事に売れずに残っていて、見事にGETしていただきました。

私自身このセーム革の存在を今回初めて知ったので、そのお客さんに「今までネットオークションとかで見かけたりしたことがありますか?」と聞いてみると、「私はネットでは買いません。こうやってお店で対面で買うことにも意味があると思ってます。その方が品物と一緒に、どこの店でどうやって買った・・・というようなエピソードも記憶に残って、結果、モノを大切に出来る」というようなお話が返ってきました。

いやいや、嬉しいお言葉です。確かに、どうしても手に入らないような必需品ならネットで買うのも良いでしょう。また、新品の場合はネットの方が安く買えてしまうようなパターンも多々あるようですし。しかし、趣味のモノ、とりわけ中古品の場合は、味気ないネットで購入するのは避けたいという考えはとても共感出来ます。私の友人にも、趣味のモノを買う楽しみはそれを買うまでの楽しみ、買ってからの楽しみ・・・が大事と言う人が居ます。さらに、それを買う店でも楽しみたい。だから、お店の人とも話がしたいし、楽しく買い物をしたいと。

これは、モノを買うときに限らず、売るときにも言えることなのでしょうか・・・。人によっては「モノを売る」ということを後ろ向きに考える方もいらっしゃるようです。特に年齢が高い方ほどその傾向が強いようです。しかし、皆様が大切にされてきた品物を買わせていただくからには、あまり事務的に対応するのもよろしくないことと私どもは考えて買取りをしています。

今日、こんな電話がありました。「買ったばかりのニコンD80とレンズを売りたい!」と。いろいろとお話をうかがっていると、D3が欲しいので、現在所有しているD80と場合によってはF6も手放そうかと思っていると。さらにお話をうかがうと、本当はフィルムカメラが好きだし、その良さを認めているけど、時代はデジタルでしょ・・・みたいな考えをお持ちでした。それを聞いて私は、フィルムの良さを分かっているのにF6を手放すのは勿体無いし、フィルムとデジタルを使い分ける上で、デジタルの良さを理解するまではD80でいいんじゃないですか、と提案してみました。もちろん、買取り屋としては、品物を売っていただかないと意味がないのだけど、目先のことだけ考えて、お客様に不利益な案内をしても良くないですから。ただ、デジタル製品の値落ちは早いので、D80の売り時だけを考えれば少しでも早い方が良いですよ!という点も言い添えました。