我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« お店で買いたい | メイン | Mamiyaのキャップ »

2008年5月 7日 (水)

MITAKON

200857

ご覧の画像は私の知り合いが買取りに持ち込んでくれた品物。個人的な趣味のつながりで5年以上前にいろいろいとお世話になった人です。久しぶりに連絡をくれて、実家に眠っていたカメラ(お父様が所有されていた)を整理したいので・・・と相談を受けました。ご自身、小中学生時代にはお父様のキヤノン7で学校の写真担当もされていたらしいので、思い出のカメラでもあるわけです。「捨ててしまうことも考えたけど、それより野田さんに相談!と思ってね」と、嬉しい限りです。

キヤノン7が2台。普通の家庭(カメラマニアではなくて)から出てくるには面白いな・・・と思って聞いてみると、1台は後で親戚の家よりもらったものとのこと。品物をチェックすると、50ミリF1.4が付いていたご実家の方はボディ・レンズ(135ミリレンズも)とも、カビはほとんど見られないのに対し、50ミリF1.2が付いていたご親戚の方はボディ・レンズとも、ちょっとカビがちでした。その点を指摘すると、実家のお母様が無類の湿気嫌いで、天気の良い日には窓を開け放ち、押入れやタンスの扉も開け放つとのこと。うちへ来店する前、カメラを取りにご実家に立ち寄って際も家中の窓や扉が開いていたそうです。たしかに、昨日は爽やかな良い天気だった!そのお陰なのでしょう、ご実家の品物はキヤノン7だけでなく、ペンタックス用のレンズもカビとは無縁でした。

カメラやレンズの保管はカビとの勝負と言っても過言ではないかもしれません。ほとんど使わないカメラやレンズを、ケースに入れて押入れや物置に仕舞い込むのは一番いけない方法です。一番安心なのは防湿庫にしまうことでしょうが、これだって油断は大敵。知らないうちに電源がおちていたりすると、安心しているからこそ、庫内は長期に渡り高温多湿な状態にさらされてしまいます。また、乾燥のし過ぎで、蛇腹カメラなどは蛇腹が乾いてひび割れすることもあります。

一番いいのは、風通しの良い気温の変化の少ない部屋に置いておくことらしいです。ただ、そういう条件がなかなか整わないから苦労するのですよね。夏季に家を留守にすれば、部屋は湿気と高温にさらされてしまうわけだし。夏も冬も帰宅後にエアコンを急激に使用すれば結露の危険もあるわけです。部屋の中に放置すると、ついつい埃がちにもなりやすし。。。カメラ好きにとって、カメラやレンズの保管方法は永遠の課題でしょうね。

さて、画像の中で2台のキヤノン7の右側に写っているレンズ(名がオレンジ文字のもの)。ペンタックスのM42マウントなのですが、あまり見かけない品物です。レンズ名は「MITAKON」で「135mm/F2.8」。何となくTokinaの製品っぽい作りなのですが・・・。「MADE IN JAPAN」と刻印があるので、どこかの輸出向け製品でしょうね。あるお客様がふざけて「あんまり、見たこんないレンズだね~」なんて言われてました(笑)。