我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第313回
ルミエールブランドのハンドグリップを
エプソンデジタルライカにつける
朝比奈さんという方は、パリ在住の絵描きさんで、もう半世紀近くになるパリジャンです。
十数年前に、朝比奈さんに最初に出会ったのはパリのメゾンドライカでした。私がいつも見に行くウインドウですが、長身のパリジャンがウインドウを覗いていると思っていたら、その人が朝比奈さんでした。
それが最初の出会いなのですが、朝比奈さんに出会ったのはメゾンドライタのウインドウで、それが3回もあったという事は、カメラには人と人々を結びつける不思議なパワーがあるということです。
朝比奈さんは時々東京にいらしたときに、ガラクタ屋さんにやってきます。それで前、朝比奈さんから二代目さんがゲットしたカメラがブラックロードなのです。なかなか趣味がいいよね。
ギャラリー白さんがオープンして、私の21年前のエプソンデジタルライカで撮影した作品を展示しています。写真展期間中に前と後に作品を掛け替えるなどという離れ技は二代目さんならではです。
それでこの間自分の写真を見に行って、いろいろ感じるところもあったのですが、それは別のところに書くとして、パリから朝比奈さんが持っていらしたルミエールブランドのグリップが並んでいたので、それをゲットしました。
バトルフィールドで写真家は同じカメラを二台持つのが理想であるのと同じように、このグリップは既に1本持っているので、これでトータルで2つになりましたから戦場に行けます。
二代目さんがこのグリップの中にフィルムが1本入りますというので、私は実際にそれを試してみたけど、135のフィルムは入りませんよと言ったのです。
そしたら二代目さんからのメール。なるほど135フィルムは入らないけど、もっと小さいフィルムなら入るのですね。朝比奈さんから二代目さんにその件で送られたメールを許可をいただいて以下に記載します。
以下引用です
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その中のグリップについて一言。これはルミエール社の小型カメラEljy用の物で専用の小型フィルムが収納出来る様になってます。ルミエール社は感光材のメーカーでしたので、コダック社同様そのカメラ専用のフィルムを製造するのは比較的簡単だったのだと思います。
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引用終わり。
なるほど、そういう背景があるのですね。
それで早速1000円札を1枚出したら、二代目さんは割引をしてくれて、100円コインが3枚お釣りで戻ってきたので感謝。
この3枚の100円コインは使わないで、私のコレクションにしました。
何しろ21年前の12月24日金曜日のウィーンのカレンダーを未だに保管しているような変わり者です。その日めくりカレンダーはギャラリー白さんの写真展でも展示しました。
(2025.11)
