我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第316

ウィリアムクラインのラピッドワインダー式の

キャノンレンジファインダーカメラ

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十数年前に買ったキャノンです。ガラクタ屋さんで買ったもののルールとして黄色いシールはそのままつけています。

カメラに付いているフランス製のルミエールグリップはこの間紹介したものですが、こんな状態になっています。

それ以前はカメラの場合だと黄色いシールを剥がして、カメラの裏蓋の内側に貼ったりしていました。でも、このキャノンレンジファインダーは黄色いシールが付いていないので、そういうシステムを構築する以前に手に入れたものらしい。

人の使っているカメラを、この場合は有名写真家の意味ですが、それと同じものを持ちたいというのは、カメラ人類の共通の行動パターンです。

1975年だったと思いますが、アルルのフォトフェスティバルにゲストとして呼ばれたのがアンドレ・ケルテスとウィリアム・クラインでした。その時ウィリアム・クラインはこのカメラを持って21ミリの広角レンズが付いていて、ノーファインダーで席の隣のアンドレ・ケルテスを撮影していました。

その頃の私はウィーンでエム型ライカをメインに使っていましたが、クラインのキャノンがかっこよかった。その欲望がずっと無意識の中で醸造されて、ガラクタ屋さんの棚に発見されて、20年越しの夢が叶ったということになります。

ウィリアムクラインがかっこいいと思うのは、我々普通の写真家がベストカメラだと思っているライカエム型を使わない点です。

アンリカルテブレッソンもロバートフランクも、リーフリーランダーも使っているのはエム型ライカなんですが、ウィリアムクラインは使いません。

写真集東京の撮影で、1957年に来日した時も使っていたのは、クローム仕上げのニコンのS3でした。それと、クローム仕上げのキャノンのラピッドワインダー式のレンジファインダーカメラ。

我々初心者のカメラ人類はやっぱりカメラはライカとか言っていますが、写真家のクオリティーはライカで決まるものではありません。キャノンラピッドワインダーのレンジファインダーだって何ら問題は無いわけです。

写真家の視神経のクオリティが最も重要であるということ、それは真実なんですけど、時々思い出して、大昔に手に入れたキャノンのオールドモデルを手にして、明日からこれで街のスナップを取ろうなどと思うわけです。

キャノンのラピッドワインダーモデルには専用のグリップもあるんですが、フランス製のルミエールグリップもなかなか相性がよろしいです。

 

 

(2026.2)