改造品の文化だってあるはず
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少しややこしい話かもしれませんが、わたし的には大事なことをすっかり忘れていた感があって、非常に悔しいというか…申し訳ない…ことなので書かせていただきます。
2週間前に「約80年前の状態に」というタイトルで、ロイコを連動距離計式に改造したカメラを話題にしました。
もともとこのカメラを我楽多屋に持ち込まれたのはOさんで、「私には手に負えない…」的な感じでした。そして、そのカメラの正体を軽~く暴くうようなブログ記事を私が書きました。それがこの記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/03/suzukis-auto-focus.html
それを見て、Kさんから「非常に興味があるので、もしまだあれば欲しい」と連絡があったので、そのカメラをKさんに託しました。分解・調査の結果、私の上っ面だけの推測より何歩も突っ込んだ実態を暴いてくれました。それを報告したのがこの記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/06/suzu-1cd5.html
この時にその記事の最後の一文に「そして、既に後日談があるんです~(^^)。また改めて報告いたします」と書いてあるんです。
で、2週間前「約80年前の状態に」戻ったというKさんの報告を受けてブログを書いた時に、『後日談』の記述に気付きながら、あれ?何だっけくらいの気持ちでいたんです。これが「悔しい」「申し訳ない」ことのひとつ。
実は、約80年前の状態に戻すために必要となったドナー個体(←この言い方が正しいかどうか分かりませんが...)のロイコが新宿の某写真機店でジャンク品として売られていることを知らせてくれたのはOさんだったのです。
Oさんはご自身が手放したカメラが元々ロイコを改造したものであることに気付かれていなかったのですが、手放された後の経過を私が口頭でお伝えていましたしブログも読んでくださっていたので、「ロイコ」が頭に刷り込まれていたんでしょうね。初めて立ち寄ったという某写真機店で見つけて知らせてくださったのです。
Kさんにしても、改造された直後の状態に戻したい~と思われたものの、そんなにすぐにロイコが見つかるとは思っていなかったと思います。Oさんからの情報を伝えると、すぐに某写真機店で入手されたわけです。
この見事な連携を後日談としてお伝えしそびれていたことも、「悔しい」「申し訳ない」こと。
改造カメラとはいえ、個人が勝手に改造したカメラではなくて、その時代の文化や背景があって行なわれたであろう業者の手による改造モデル。この手のものもカメラの歴史を考えるうえでは大切な遺産であると思っている人々(Kさん・Oさん、いちおう私も加えさせてください)によって再現されたという意味で、このロイコ改造のSUZUKI'S AUTO FOCUSは大きな意味のある個体だと思うのです!!
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