スローカメラ
「スローカメラ」という言葉を聞いたことありますか?
辞書には出ていないでしょうし、ちょっと曖昧な意味の言葉だとも思います。
もう15年以上前に田村彰英氏が「スローカメラの休日」という本を出されていますが、その内容は「休日はカメラを持って旅に出よう。デジタルカメラ全盛の今、ゆっくり写真を撮ることを忘れていたすべてのカメラ好きに~」という感じのものでした。
やはりイメージはフィルムカメラですよね。そして普通は写真を撮ることなんだろうけども、中古カメラ屋としてはついついこんな捉え方もしてしまうのです。
趣味のカメラを買ったり集めたりするのにせっかちに買い求めたり買い急ぐよりも、品物との出会いのタイミングも楽しみながら~大らかな気持ちで品探しをするのもスローカメラなんじゃないかなぁ~と。
我楽多屋のお客さんには結構そういう人がいらっしゃいます。ケースだけ先に買ってカメラ本体はゆっくり探そうとか、いつかレンズ本体に巡り合った時のためにフードを先に買っておくとか。
今回の画像もそういう感じです。
綺麗な革ケースを10年以上前に我楽多屋で買ってもらいました。その後、程なくボディのライカフレックスを別の店で入手されたそうです。が、それから約10年、今年になって適当なレンズに巡り合って入手。やっと、全部揃ったんだそう。
現物をご持参されて、そんなお話を聞かせてくださいました。