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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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2020年3月22日 (日)

育ちの良いSP

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中古カメラにたくさん接していると、その個体の素性の良さというか育ちの良さというか、そういうものを感じられることが多々あります。

その判断材料にはいくつかありますが、例えば、そのカメラを持って来られた(売りに来られた)人の人柄や雰囲気だったり、一緒に持ち込まれた他のカメラの程度や状態だったり、そのカメラ自体の見た目から発せられるオーラみたいなものだったりします。

今回のアサヒペンタックスSPはこれ1台きりで持ち込まれました。

外観はボディ・レンズとも十分に美品と判断出来るものでしたが、仕事上仕方ありません…疑いの目を持ちながら動作などの確認を始めました。

最近見るSPの多くの個体に症状が出ているプリズム内の腐食はありませんでした。シャッター幕の状態もシワが寄ったりせず綺麗。シャッターを切るとミラーが降りて来ない症状も無し。レンズの絞り羽根の粘りも無し。レンズ自体のクモリやカビなども気にならない。最後に、ほとんどの個体で死んでいる露出計をチェックすると、少しのズレはあるもののまずまず動作していました。

持ち込まれた時にカメラが入っていたケースも内側を観察してみたら、変な汚れやカビ、ゴミなど無し。当時の取扱説明書も劣化なく綺麗な状態。

このカメラを持ち込まれたのは、比較的近所にお住いというご年配の奥様でした。こういう場合、長年使用せずに家のどこかで放置されていた個体が多く、外観からして明らかに悪条件で放置されていたであろうものや、パッと見た目は良くても長年放置の影響で動作部分に異常があるものが殆どなんです、実際。

でも、今回は前述のような良好品。逆にカメラから持ち込まれた奥様の、品の良さやモノを大切にするお気持ちが盛大に感じられたのでした。

想像するに、さすがに最近はお使いになってなかっただろうけども、悪条件の場所に保管をせず、何かの折にシャッターを切ったりする気遣いをされていらっしゃたと思われます。

ということで、非常に育ちの良いアサヒペンタックスSPのお話でした。