象嵌(ぞうがん)
戦前のブラックボディのライカ、その軍幹部上面に記されたネームには、象嵌(ぞうがん)加工されたものがあると言われています。
以降のブラックボディやその他メーカーの場合、打刻した文字の溝に白い塗料を入れるのが普通なのですが、象嵌とは、その溝に銀を埋め込んでいるのだそうです。
この作業には技術が必要で手のかかる工芸技法のひとつと言われる程。埋め込むというよりも、結果は文字が僅かに盛る上がるくらいの体裁になります。
ただ、現存する個体の多くは、その盛り上がりが擦り切れてしまっていたり、周辺の塗装と一緒にもわついちゃったりしているのがほとんど。
今回のアローカメラの買取りで入って来た個体は比較的にキレイな状態で残っていました。
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