RECTAFLEX
今日はかなり濃い話です。と、言っても触りだけにしておきます。
何が「濃い」って、「レクタフレックス(RECTAFLEX)」と聞いて、ピンッと来る人は少ないと思うからです。
1947年~1953年、イタリアにあったカメラメーカーで凝った一眼レフを造っていました。プリズム搭載の一眼レフとしては、ツァイスイコンのコンタックスSあたりと並んで草分け的存在でした。ピンッと来る数少ない人の多くは、このレクタフレックスを思い浮かべると思います。長徳先生がお詳しい。
が、日本製でもレクタフレックスがあったのです。二眼レフのツバサフレックス(これ自体が希少ですが)を製造していた木川光学が、輸出向けのボディに付けていた名称がレクタフレックス(1951年頃)らしいのです。
カメラとしては、超ヒットしたリコーフレックスを追従した4畳半メーカー製レベルです。ただ、このカメラの特徴は前面にあって、ほんの僅かとはいえ凝った柄模様がレリーフされている点。
そして、レンズ名が「DAGUERRE」。これって、最初に確立された写真技法「ダゲレオタイプ」の発明者「ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール」の名前なんですけど、大丈夫なのか...。そういえば、数年前にケンコートキナ―さんが、同じ名前のレンズをマイクロフォーサーズ用に出してましたよね。。
この二眼レフの和製レクタフレックス、市場価値は別として、非常に希少であることには間違いありません。
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