償いの!?の儀式
キヤノンの創業60周年とカメラ総生産台数1億台達成記念で関係者向けに造られた、このブロンズのキヤノンⅣSb改。以前にも取り上げていて、その距離計窓にリングが無い状態のままブロンズ像化されてしまっている事もネタにさせてもらっています。
古いカメラ好きの人なら、それなりの確率で「これ、なんか変だぞ?」と気付けると思うんですが...、時代が経過してしまったとはいえ、自社製品の見た目の異常に気付けなかった…という悲しくも、代々こうやってネタにされてしまう失態だと思うんですよね。
古いカメラや、キヤノンなどのこの手のレンジファンダー機に詳しくない人は、何でこんなことになるの?と思うでしょう。実際のところ、このリングねじ込んでいるだけで、案外と緩んだ上に外れて無くなっている個体も多いんですよ。
さて、かねてより一度やってみたかったけどチャンスに恵まれなかった、ブロンズ像に本物のリングをあてがってみる儀式をついに実現することが出来ました。これは、欠品したままのⅣSbをモデルにブロンズ像を作成してしまったことに気付けなかったキヤノン社員さんに代わって、ブロンズ・カメラへの償いをしたような気分です。
ちなみに、今回一緒に画像に写っている実機はⅣSbから最高速1/1000秒を省いたⅡS改です。
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