我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年1月19日 (水)

元箱・取説付き!?

P328 
アローカメラの買取りで、一緒に買取ったカメラの置き物。

買取名人が「これ、下(1階の我楽多屋のこと)で売れるんじゃないの?」と。実は同じものが一台、2階の買取りコーナーに飾ってあります。そして、「箱も説明書も付いてるし~」と。

それを聞いた私は、説明書を取扱説明書と早合点して、「ええっ!?使えないカメラに取説?」といぶかしく思ってしまったのだけど、正確には、この置き物カメラの所以が書かれた説明書のことでした。

この置き物カメラは、1997年、キヤノンが創業60年の年に、カメラ累計生産台数が1億台を達成したのを記念して作られたもの。販売店に配られたものなので、非売品。で、希少品でもあるのです。ブロンズ製でしょうか、非常に重量のある立派なものです。

モデルになっているのは、1954年発売のキヤノン4Sb改。1952年に発売された4Sbの後継機。

その説明書に記されていますが、4Sbは銘機の呼び声も高く、キヤノンの名を世界的に知らしめたという点で、キヤノンさん自身でも、思い入れのある機種なんでしょうね。1997年時点では、F-1やEOS-1というフラッグシップ機も存在していたのですから。

さて、この置き物には大きなミスがあります。お気付きですか?

距離計窓のリングが外れた状態なのです。たしかに、実機の4Sbでも外れてしまっている個体が多いのですが、まさか、それも再現したわけではないでしょう。。。

作成に携わったキヤノン内部の人が当時の人ではなくて、気付かずに作成を進めてしまったんでしょうね。