昭和34年7月1日現在
このニコンカメラ・二ッコールレンズの定価表のコピーは、常連Yさんからの提供品です。
Yさんは物々交換用の品物がたまると段ボールに詰めてご発送くださいます。そして、品物以外にもこういう昔の面白い情報も添えてくれるのです。
で、中身の価格よりも、表紙の注意書きに面白みを見い出してしまう私。
太字で書かれている部分、「弊社直接の販売は勝手ながら一切しておりません」の厳しい注意に反応してしまうのです。
たしかに、今でこそニコンイメージングジャパンという会社で販売をしているものの、そこが出来たのは1988年(当時はニコンカメラ販売)。それ以前は、製造メーカーとしてのニコンが直接小売りをすることはなかったわけです。
「でも、何でこんなことをわざわざ書いているのかね?」と買取名人に聞いたところ、「当時は今と違って量販店などなかったし、品物が溢れていなかった。また、必ず問屋を通すしきたりになっていたから、町中のカメラ屋も余計に在庫をしていなかったりした時代だから、消費者から直にメーカーに問合せが入ることも多かったんじゃないのか!?」とのこと。
たしかに、「もし品切れの場合も必ず写真材料店を通じて弊社特約店に御注文の上~」ってあたりの文言に、そのことがうかがわれますよね。
さて、そんなことよりも価格の方が気になる方もいらっしゃるでしょうから、画像でどうぞ。
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