グラデーションフィルター
「周辺光量落ち」って言葉、ご存知な人も多いでしょう。
レンズの性能を語る上で、一つの判断ポイントになったりします。また、トイカメラでは周辺光量の落ちた写真自体がトイカメラの象徴みたいなところもあります。
また、最近のデジタルカメラにはトイカメラ調な撮影モードを装備しているものも多く、それはあえて周辺光量を落とすモードだったりします。
このくまモン画像は富士フイルムのコンパクトデジタルカメラにある「トイカメラ」モードで撮影したもの。
とはいえ、もともとはどちらかというと周辺光量が落ちることは負のイメージでして、超々広角レンズなどの場合にはかなり高価なレンズでも避けられない現象だったりもするわけで、こんなフィルターが専用で用意されていたりします。
これはコンタックスG1・G2用ホロゴン16㎜F8のグラデーションフィルター。
ご覧のようにフィルターの中心部分に少し黒っぽく色が付いていますが、四隅に行くほど、その色が落ちて透明になっています。
周辺光量が落ちてしまうのは仕方ないから、中心部の光量を落として周辺に合わせてしまおう~という魂胆のフィルターなのです。
まぁ、そもそも...このホロゴンを使おうという人は、周辺光量落ちを上手く利用した作品撮りをする人も多いわけだし、このフィルターを付けるとかなり暗いレンズになってしまうわけだし、常用するフィルターってものでは決してありません。
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