過程を楽しむことは?
自宅のベランダから撮った風景写真でフォトブックを作ろうかと思って、2ヶ月くらい前に富士フイルムのウェブにアクセスしました。データのアップやレイアウトに手を付けたものの、画像の選択や配置があ~でもない、こ~でもないしているうちに途中で中断したままになってます。。。
その時には気付かなかったのですが、数日前のこと。富士フイルムが提供している「イヤーアルバム」というサービスの詳細を知って、驚いてしまいました。
「イヤーアルバム」というサービスは、富士フイルムさんの説明をそのまま抜粋しますと、『「Year Album」は、当社独自の最先端画像解析技術の持つ「おすすめ画像の自動選択(スマートセレクト機能)」、「主人公を優先的に自動レイアウト(スマートキャスティング機能)」「メリハリのあるアルバム自動編集(スマートレイアウト機能)」により、誰でも簡単に作成できる、新しいフォトブックのサービスです。』とのこと。http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0882.html
要は撮りためた画像を入力すれば、勝手にアルバムを作ってくれるサービスです。
このサービスを既に2年程前から始めていて、昨秋からはスマートフォンにも対応しているのだという。
私の第一印象は、「すげぇ~と言っちゃえばすげぇ~けど。そういうものか...アルバムって!?」。
フォトブックの作成を中断している人間が言うことじゃないかもしれませんが、アルバムって作る楽しみも重要なんじゃないのかな~と思うのです。
カメラのデジタル化によって、「撮る」楽しみや、現像あがりを「待つ」楽しみが奪われ、いよいよアルバムを「作る」楽しみも奪われる時代がやって来たのです(笑)。
もう何もかもが、「過程」にこだわり、楽しむ時代ではないのね。。。なんか淋しい世の中。
とはいえ、違う角度から見ると、「写真文化の衰退」とか勝手に名付けて、以前から私も危機感を持っている写真を形として残さない世の中になりつつある今、こういうサービスを積極的に利用して形に残すことが出来るのであれば、良いことなのかもしれませんが。
ちなみに以前、手作りアルバムとフォトブックについては、こんな話題を取り上げたことがありました。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2008/08/post-2290.html
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