間違え探しの答え発表~!?
カメラに限らず工業製品の多くは、その説明書などに以下のようなことが書かれています。「製品の仕様、および外観の一部を予告なく変更することがあります」と。
実際に古めな金属製カメラなどを見ていると、どこか1ヶ所くらいのパーツが微妙に違っていたり~なんてことが時々見かけられます。
でも、多くの場合は、その差異で前期型・後期型の区別が出来たりします。特にニコンFなんかの場合は、パーツの差異で製造時期の判定も出来たりするのです。
さて、一昨日にFacebookページでは一足先に出題しておりました、「ペトリFTの間違え探し」。ペトリのカメラについては、かなりな頻度でパーツ違いが発見されたりするので、出題したわけです。
ペトリのカメラに詳しい人から聞いた話では、「どうもパーツに一貫性がないというか、、、極端な言い方をすればロッドごとに違うみたいな、、、その時々に調達していたのかぁ…?と思ってしまうくらい違う、、、」というのです。
「ペトリFTの間違い探し」、いや厳密にはどっちが正しいって訳ではないので、単なる「違い探し」。
写っている中に、8ヶ所あります。レンズは無視してください。
どうでしょう???分かりますか???
画像では分かりづらいとか、撮り方が下手~というのはお許しください。
では、答え合わせを~。
- まず名板の「PETRI」のロゴが微妙に違うんです。
- 貼り革のシボが違います。
- その名板の左斜め下にある絞り込みレバーの形状が違います。
- 巻上げレバー軸部分の頭の形状が違います。
- 巻戻しクランクも同じく軸部分の頭、画像では分かりにくいですが、向かって左は表面が光沢仕上げですが、右は梨地仕上げです。で、クランクのツマミ部分、向かって左は銀色の金属ですが、右は黒いプラスティック製です。
- 右上前面にある電池蓋も、向かって左は縁が光沢仕上げですが、右は梨地仕上げです。
- レンズマウント右下の方にあるシンクロ接点の位置自体が微妙に違います。
- 最後、極めつけかな...ストラップ用のアイレットの位置が違います。向かって左と右を比べると、右の方がボディ前面よりにあります。
パーツに関しては後からどこかで交換された可能性もあり得ますが、多分、今回の個体に関してその可能性は低そうです。
あと、もう一点。レンズは無視して~と言いましたが、それは同じ55㎜F1.8であっても多少タイプ(製造時期?)の違うものだからなんです。ただ、それ以前に同じメーカーのレンズとして決定的な差異があるのですよ、、、実は!
レンズ絞りの開閉操作が右左逆なんです。片や左に回すと開くのに、片や左に回すと絞っちゃうんです。。。→参考ブログ記事:https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/05/0509.html
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