間接呼び
上の画像の中間リングみたいなの(左手前の)、ご存知でしょうか?
当時(1960年代半ば)のニコン・カタログに一時期だけチョロッと出ていたという、「フォーカシングアダプター」というアクセサリーなんです。
カタログの説明書きによれば、「Sシリーズのニコン用、あるいはライカ用のニッコール135mmF3.5望遠レンズは、レンズ本体のマウント部をはずしてこのアダプターとつけかえるだけで、ニコンF用としてお使いになれます」とのこと。
実は、このアクセサリーを私自身は半月前まで知りませんでした。過去に見ていたとしても、何か分からずに流していたことでしょう。どこにも「Nikon」という表記はされていませんし、純正品のわりには少しだけチャチ…。
ところが、こんな経緯で今回見ることが出来たのです。
ちょいと話がややこしくなるかもしれませんが、普段の「呼び」を越えた、「間接呼び」なのです。
少し前に、Sシリーズ用ニッコールをニコマートFTNに装着した画像を何気にブログにアップしたところ。ある人から、鋭いツッコミが入りました。Sシリーズ用ニッコールがどうしてFマウントに??と。
あの時の種明しとしては、Sシリーズ用とはいえM42マウントに改造されていて、それをM42→Fマウント変換アダプターを介して、ニコマートに装着していた~でした。
たまたまその時に、Gさんから直メッセージで「こんなものもあったようですよ~」的に、この「フォーカシングアダプター」の存在を教えてもらいました。Gさんもカタログで見ただけで(下の画像参照)、現物は見たことが無い~とのこと。で、これがキッカケで「呼ぶ」かもしれませんね~なんてやりとりまでしていました。
そしたら一昨日のこと、常連Wさんが「この前、マウント改造のニッコールがネットで話題になってましたけど、こんなのもあるんですよねぇ~」と、現物を見せてくれたのです。
「フォーカシングアダプター」については、Gさんと直接やりとりしていただけで、ネット上でオープンにはなっていなかったのに!
これこそ、関節技ならぬ間接技の「呼び」ですよね。凄いっ!