M42のNikkor
レンズは、Nikkor(ニッコール)の13.5cm/F3.5です。
見るからに「Sマウント」じゃないし、もちろん「Fマウント」でもないので、当然のようにライカスクリューマウントと思い、キャップをハメようとしたら、合わない。ライカスクリューマウント用のキャップの方が小さい。
「えっ!なんで?」と思いながら、M42スクリューマウントのキャップを合わせたら、スルスルと回っていくじゃないですか。。。
ニコンがM42マウントを出していたなんて情報聞いたこと無いし、造ろうはずもないと思われるので、イタズラに改造されたものだろうな~と思いながら、M42マウントのボディに装着してファインダーを覗いてみた。
無限遠も来てるみたいだし、ちゃんと改造されてる。改めて観察してみると、まるで元々こういう製品があったかのようにキレイに改造されてる。
なんぞや???と思って調べてみたところ、昭和30年代半ば頃、銀座の松島眼鏡店さんには「カメラ部」がありました。ここはミランダの最初の販売元だったりもするのです。
当時のアサヒカメラの広告には、「一般修理から各種改造」なんてアピールをされていて、改造したニッコールがペンタックスAPに付けられた図柄が載っていたりもします。
確証はありませんが、このレンズも松島眼鏡店さんで改造されたもののような感じです。
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