招き猫3体
テナックス(TENAX)というカメラ、かなりディープ系のカメラだと思います。
特徴は招き猫の手のようなシャッターチャージレバー。画像の真ん中にあるのは、当然ホンモノの招き猫ですが、左側にあるのがテナックスⅠ型で、右側がテナックスⅡ型。
まずはⅡ型から。1938年に登場した戦前のモデルです。
レンジファインダーを内蔵し、レンズ交換可能な重量感あるボディ。そして、下の画像で分かるように、メカメカしい造りは戦前のカメラとは思えない出来映えです。
Ⅰ型は、その呼び名からしてⅡ型より先に出ているようだけども、実際は1年後の1939年に登場しています。Ⅰ型が出たことによって、ただのテナックスだったカメラが、テナックスⅡ型と呼ばれるようになったのだそう。
Ⅰ型は戦後も製造されており、特にこの画像のモデルはレアめな戦後のテナックスⅠ型。何故レアかというと、東西分裂後のドイツでは商標権の争いなども起こり、のちに、このカメラもタクソナ(TAXONA)という名称に変わってしまうからです。
Ⅱ型に比べると、小さく軽く、お気軽カメラ的雰囲気。
さて、招き猫の場合、右手を挙げていると「お金を招く、福を招く」というそうで、左手を挙げていると「人を招く、客を招く」というらしいです。
このテナックスの場合、Ⅰ型は左手、Ⅱ型は右手という違いがあります。。。これはどういう意味なんでしょ。。。
このテナックスがディープな理由の一つは、画面が24㎜×24㎜のスクエアフォーマットだからかもしれません。スクエアフォーマットで撮影したフィルムの現像をプリントショップに持ち込んだら、「トイカメラで撮影したフィルムの扱いは・・・」と忠告されたぁ~という話しもありますしね(笑)。