あまりクイックでない・・・
横にあるポッチが何かな?と気になったものの、底面に「Ernst Leitz Wetzlar」の刻印が無ければ、深く考えずにスルーしちゃっていたかもしれません。
結論を先に言うと、これはいわゆる「クイックシュー」。1936~1949年まで「SDOOG」という製品名で製造されていました。
横のポッチを押すと、上側(カメラ側に付ける)の台座が外れる構造になっているのですが、この個体は押すポッチの動き(スプリング)が固くて、外れることが分かるのに時間がかかってしまったので、クイックシューであることにすぐに気付けませんでした。
なので、タイトルに書いてしまった「あまりクイックでない…」はこの個体のコンディションによるもの。ちょっと前に「あまり自由でない… 」自由雲台を紹介したことがあったので、それに引っかけたまでです。
でも、画像でも垣間見れると思いますが、上側の台座が外れる仕組みがちょっと変わっていますよね。
一緒に写っている赤い布が貼ってある部品は、太ネジから細ネジに変えるアダプター。材質と外径がちょっと違うので、これは純正なのかどうか不明。
今回もうひとつ気付いたのが、昨日のケーブルレリーズ同様、「ライカポケットブック」によれば、どちらも希少品の部類に入るものであること。今日の「SDOOG」はレア度「R7」で飛び抜けて珍品クラス。昨日の「FISEX」に至っては、レア度「R8」の展示品クラス、とのこと。