我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年3月 2日 (金)

死に化粧!?

N220
きっかけはチッポケなカメラだったのだけど、カメラにも「死に化粧!?」ってあるかもしれない!と気付きました。

まず最初に、死に化粧とまでは行かないまでも、カメラを売却する際には簡単に落とせる汚れや埃などはキレイにしてから査定に出した方が得策です。当然ながらカメラを見る側(買取り業者)に、良い印象を与えた方が良いからです。

逆の例えの方が分かりやすいでしょうか、、、汚いカメラのままでは、業者側は余計な心配(見えない部分の不具合など)をして、リスクを冒してまで高値を付けたくないからです。

でも、故障個所を修理までして売りに出すのは得策ではありません。同じ直すなら、我々業者の方が安く直す手段を持っていますから、お客さんの方でお金をかけてまで直すのは勿体ないこと。それこそ、修理代以上の買取り価格が付かないなんてことにもなりかねません。

話を戻します。

慣れ親しんだカメラを手放すにあたっては、感謝の意味を込めてキレイにしてから~という人もいらっしゃるようです。素敵な思いですよね!また、「嫁に出す~」みたいな言い方をした人もいらっしゃいました。

で、この話題を持ち出そうときっかけになった出来事は、先日、写真部所属の大学生が使わなくなったカメラやレンズなどを持って来てくれた時のこと。

実際のところ、ジャンク品や市場性の低いものばかりだったので大学生も「買取りじゃなくて、何か物々交換でも出来れば~」とのことでした。

その中にあったのが、110フィルムを使う簡易型のトイカメラ。カメラの前面に見慣れない生地が貼られていたので、「これは?」と尋ねると、「元から貼ってあったシールが剥がれていたので、実は昨日それを貼ったんですよ。死に化粧にと(笑)」。

その布の具合、模様の配置具合がとても洒落た感じだと思いませんか?

そして、大学生はこんな風に言ってくれました。「自分で持っていても仕方ないから、こんなものでも誰か必要としてくれる人がいれば~」と。

もちろん、うちの店で引き取らせてもらったカメラは死ぬわけじゃありません。私どもの手で次の活躍の場へ橋渡しさせていただきます。だから、正確には「死に化粧」なんかではないんですよね。「彼の元から離れる~」という意味で、そんな例え方をしただけなんでしょうけど、その気持ち、なんとなく分かりますよね!