色分けトプコン
BESELER TOPCON B(ベセラートプコンB)は、トプコンRの輸出版です。
トプコンRは、ミランダT、ペンタックスAPに続く、日本では3番目に登場したペンタプリズム付きのフォーカルプレーンシャッター搭載の一眼レフだそうです。その登場は、1957年の12月のこと。
同時にラインナップされたレンズには、半自動のプリセット絞り機能が備わっています。それは、レンズのマウント部分から飛び出したステーに、ボディのシャッターボタンに被さるよう、レンズ側にもシャッターボタンが付いていることで分かります。
そして、私の琴線にピ~ンと触れたのは、レンズ側にあるシャッターボタン周辺部が、焦点距離によって色分けされている点。それが、いつぞや紹介したライカフレックスのレンズ着脱ボタンのような陳腐な感じではなくて、金属感たっぷりなとてもお洒落な感じなのです。
広角レンズ(3.5cm/F2.8)は緑。標準レンズ(5.8cm/F1.8)は白(銀)。望遠レンズ(10cm/F2.8)は黄。よく見たら、絞りリングの絞り数値も同じ色で塗られていました。
こういう気の利いた小細工系のお洒落は、カメラ界にはあんましないような気がするのですが~いかがでしょうか。