ワイドラックスF6
写真展が終わったばかりの日芸生H君は、早くも次回(今年秋頃に予定)の写真展に向けて、作品作りを開始しています。次は、ワイドラックスで撮った作品をテーマに考えているそうです。
H君のワイドラックスは「F6」というタイプ。ワイドラックスは、パノンカメラ商工という国内メーカーの製品。あまり知られていないメーカーですが、パノラマカメラに特化して製造していたメーカーで、そのほとんどが輸出だったそうです。
ワイドラックスというと、ブラックボディのイメージがあるのですが、これはシルバーボディ!かなりレアなんじゃないかと思います。
まず、フィルムを円弧状に装填し、シャッターを切るとレンズが首を振って、レンズ後方のスリットがフィルム直前を走査する方式で露光。35ミリフィルムを使うF6の画面サイズは、24mm×60mm。
ワイドラックスを提げて、うちの店にやって来たH君、もともと、コシナ・フォクトレンダーのボトムグリップを装着していました。不用意にシャッターを切ると、自分の指が写り込んでしまうそうで、ボトムグリップで支えて、レリーズを使うような仕様にしているのです。
私も構えさせてもらったところ、ボトムグリップがイマイチ小さいような・・・感。整理前のがらくたの中に、一風変わったボトムグリップがあったのを思い出して、押し売り!?してしまいました。画像の中で、ワイドラックスF6に付いているのが、それ。
もう一点、このカメラの軍幹部の刻印には、「MADE IN JAPAN」ではなくて「MADE IN NIPPON」と書かれています。最近は、国内製造を謳う製品などにあえて、「MADA IN NIPPON」という使い方をするようですが、このカメラは1970年前後の品物、どういう経緯なのか・・・?