35mm版4×4二眼
4×4の二眼レフカメラをご存知ですか?ヤシカや、プリモ、ローライからも造られていました。使うフィルムがフィルム幅46mmの127フィルムなので、ブローニーフィルム(フィルム幅61mm)を使う二眼レフより、ふたまわりくらい小さいサイズのカメラです。
このカメラに35mmフィルムを入れられれば、フィルム的にもサイズ的にもお手軽に使える二眼レフになるわけで、それをご自身で加工してしまったお客さんがいらっしゃいます。
フィルム室を開けると、35mm用のマスクがありますが、なんと、これはジャンクのコンパクトカメラ切り出したものだそうです。それを上手く当てがっているだけなので、4×4のボディー側には特に加工はしていないとのこと。
ファインダーを開けてみると、フォーカシングスクリーン上に実際の35mmフィルムを切って加工したマスクが貼られていました。実に、簡単で分かりやすいアイデアです。
そういえば、昨年話題になった「ブラックバード・フライ」の大きさはまさに、4×4二眼レフとほぼ同サイズ。で、使用フィルムは35mmでした。サイズもフィルムもお手頃お気軽という観点では良く似た発想ですが、やはりブラックバード・フライは所詮トイカメラの域。持つ満足感、操作する満足感では物足りなかったのを思い出しました。