変わり種2機種
変わり種の国産一眼レフが2機種、同時に入荷しました。
一台は「リコーフレックス TLS401」というカメラ(左手の黒いボディ)。そのファインダーに特徴があります。重くてコストのかかるペンタプリズムを、中空プラスティックミラーに載せ替えているのです。
今でこそ、小型や軽量な一眼レフにはプラスティックペンタミラーが一般的になっていますが、最初に導入したのはリコーで、その2機種目のモデルがこの「TLS401」なのです。
それだけでは変わり種の理由にはなりません。。。このカメラ、ファインダーが中空であることを利用して上からも後ろからも覗けるような、2ウェイファインダーを採用しているのです。アクセサリーシューの前にある四角い所からも覗けます。二眼レフなどのウエストレベルファインダーと違って、左右逆像ではないので違和感無く使えます。
しかし、この機構、特に必要性が無かったのか、この機種限りの機構です・・・。
- リコーフレックス TLS401/1970年発売、M42マウント、リケノン55mm/F1.4付の定価57,500円。
もう一台は「コニカ オートレックス」というカメラ(右手のシルバーボディ)。世界で初めての自動露光(AE)方式のフォーカルプレーンシャッター式一眼レフらしいですが、こちらも変わり種の理由はそれ以外にあります。
このカメラ、フルサイズとハーフサイズの切り替えが出来るカメラなのです。
ハーフサイズの一眼レフというと、オリンパスのペンFが有名ですが、あちらはハーフサイズオンリー。「オートレックス」はフルとハーフの切り替えが出来るうえ、なんと!フィルムの使用途中でもボディーの切り替えレバーで操作が可能なのです。
途中切り替えにはお約束があり、ハーフ→フルの場合とフル→ハーフの場合で、巻き上げレバー操作と切り替えレバー操作の順序が逆になります。しかし、どちらの場合も切り替え直後には1/4コマ分のブランクが出来てしまうのは大目に見てやってください・・・。
- コニカ オートレックス/1965年発売、定価32,100円
で、この2台、不思議な共通点があるのです。それも変わり種の理由になるくらいの。
見て分かりますか?シャッタースピードの切り替えダイアルが、ボディ前面にあるのです。それぞれが変わり種なのに、不思議な共通項を持っている点に不思議な感じがしませんか!?