我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年3月24日 (火)

サクラカラー

2009324

都心の桜が所々でポツポツと咲き始めています。

「桜」で思い出したのですが、今、20歳前後の若者は「サクラカラー」を知らないんですよね。これをネタにしようと思って、朝から「サクラカラー」のフィルムを探していたのだけど見つからず・・・。約一年前に閉館させた「かめら我楽多館」には、確か、いろいろなパトローネやフィルムパッケージをたくさん並べていたので、そこにはあったはずなのに。。。

困ったな~と思っていたら、お昼頃、とある買取り依頼があり、ダンボール2箱にいろんなカメラ・写真関係のモノが入っていました。その中に見つけたのが上の画像。

私が探していたモノより、遥か昔のフィルムですが!!!「六桜社のさくら U.S.クロームフィルム」。いつ頃のモノよ?とパッケージを見たら、「Develop Before APR,1936」とありました!昭和11年4月!うちの名人も産まれる前ですよ!

で、「サクラカラー」とか「さくら」って何なのよ?という若者のために少し説明しましょう。

「コニカミノルタ」は知ってますよね。その歴史をずーっと、さかのぼると、1873年に写真材料の取扱いをはじめた小西六兵衛店に辿り着きます。1902年には写真用感光材料製造部門として六桜社が設立され、1903年に国産初の印画紙、1940年に国産初のカラーフィルムを発売。

その後、「小西六」という社名に統一された後も、フィルムブランドは「サクラカラー」を名乗り、1960年代くらいまでは、国内のフィルムシェアではフジに勝っていたのです。そして、1987年「コニカ」に社名を変更したのを機にフィルムブランドも「コニカカラー」に変更。さらに、2003年ミノルタとの合併で「コニカミノルタカラー」に変更。

で、2006年、写真カメラ関連の事業から撤退し、幕を閉じてしまいました。