ジャンクレンズの楽しみ方
カビが生えてしまったり、クモって向こうが霞んで見える、そんなレンズを我楽多屋ではおおよそ300円~2,000円くらいの間の値付けで売っています。
この手のレンズを未経験の人には、恐ろしくてなかなか手を出しにくいようです。
しかし、カビレンズは、意外と描写に影響ないことが多く、普通に十分使えてしまったりします。ということは、常用レンズがお安く入手出来るわけです。また、カビによるハレーションやソフトな効果を求めるのであれば、かなりカビが頑固なレンズを探せば良いわけで、そういうものならさらにお安い値付けになっているわけです。
くもりレンズは、カビより描写に影響が出やすいのだけど、絞り次第で普通に使えたり、ソフトな描写になったり、それ自体が意外と楽しめたりするのです。
ある常連さんはこういうジャンクレンズのことを「値段が安いから、フィルター感覚で楽しめる」とか「ズームと絞りが付いてるフィルターと思えば面白い」なんて言われていました。
一眼レフの利点を活かせば、ちゃんと撮りたいものは使い慣れたレンズで撮影し、遊びたいものはジャンクレンズに付け替えて撮影すれば良いわけで、1台のカメラでフィルムを無駄にすることもなく済みます。
ただし!どんな風に撮れるのか?は撮ってみないことには分かりません。自分でカビやクモリの具合を確認しながら、この程度なら・・・あんな、あの程度なら・・・こんな、みたいに遊び心を持ち合わせていないとダメですよ。
ジャンクレンズとそれで撮影した作例プリントを見本として、店内に置いておくのも良いかな・・・なんて考えています。