我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年6月 9日 (月)

クラシックカメラ宣伝マン

200869

「こちらで買ったカメラを帰り途中のドトールなんかで、お茶しながらいじるのが楽しいんだよ!」と言われたお客さんがいらっしゃいました。続けて「まわりの人から興味深げに見られるんだよね。コイツ何してるのか?って目で」とも。

これを聞いて「いやいや、素晴らしい営業活動されてますね!」なんて口走ってしまいました。

現代のカメラはいじるといっても、一つのボタンが何通りもの役割を担っている場合があって、取扱説明書がないと使い方さえ分からない・・・なんてことも多々。それに、小さなボタンを押したところで何とも味気ない。

しかし、昔の機械式カメラの場合、多少独自の操作があったとしても決して複雑ではないので、いじっているうちに理解できたりするものです。また、操作する感触や音に味わいがあって楽しくなってくるのもの。シャッターダイアル、レンズの絞りリング、フィルムの巻上げレバーなどを操作する感触、シャッターを切る音、見て触れて満足感のあるその形。別のお客さんは、カメラが目の前にあれば酒のツマミになる・・・とも言われていました。

そこで提案です。自分のカメラをいくらいじっても誰にも文句は言われません。街中や喫茶店や電車の中で、まわりの人に見せびらかしてみませんか!それによって、まわりの人に家で眠っているカメラを引っぱり出してみよう!なんて思わせたら、こちらのものです。その人がそれを売ってみようと思えば、我々業者を通して昔の品物が市場に出回るわけで、あなたが探し求めているカメラがどこかから出てくるかもしれない。また、その人が同じようにカメラをいじって楽しみだせば、新しい趣味を提案してあげたことになるわけで、さらに、フィルムを入れて撮影してみようなんて思いはじめれば、フィルムの消費を活性化させた写真業界の功労者にもなれるわけです。

あなたの何気ないカメラいじりが世に与える影響は計り知れないかも・・・。

ただし・・・カメラ屋さんでカメラをいじる時には注意が必要です。新品を売る量販店の店頭に並んでいるカメラは、そのほとんどがメーカーからサンプルとして提供されたものだから、どんなにいじっても大丈夫だろうと思います。しかし、中古カメラ屋の店頭に並んでいるカメラは、そのほとんどが間違いなく商品です。なので、あまりいじっているとお店の人にいい顔をされなくなると思いますよ。。。