我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« カメラ雑誌6月号 | メイン | 今週は・・・ »

2008年5月22日 (木)

ニコマートがかわいい・・・

20085

先月から店を手伝ってくれている学生さんがいます。学生と言っても写真学校の生徒さんではなく、普通の大学生。でも、写真やカメラに興味があって、写真サークルに入っている学生さんです。

感心なことにデジタルカメラに興味はないようで、数年前にお父様からおさがりで手渡されたミノルタのαを普段は使っているようす。しかし、金属製の機械式フィルムカメラに興味深々。実は今年3月にお客さんとして我楽多屋に来店したところを、名人とともにスカウトしたようなものなのです。その時に買ってもらったカメラはペンEE-3でした。で、今度は先日、我楽多屋に入荷した「ボルシーB2」に一目惚れてしまったようで、使い方を教えて欲しい!と。画像のように、手から離さなくなりました。

同じサークル仲間のもう一人の子と、交替で時々手伝ってもらっているのですが、彼女たちに話を聞いた結果を私なりに解釈すると、デジタルカメラは写真を撮る道具でしかなく、フィルムカメラはファンション性も兼ね備えた道具以上のモノのようです。写真として考えた場合、簡単に撮影出来て、誰が撮っても同じように撮れてしまうデジタルは味気ないものであり、失敗も含めて撮る楽しみのあるフィルムは趣味として十分に楽しいもののようです。それから、若い人ほど、奥行きや空気感のあるフィルムの長所を魅力として捉えているよう。

ウインドウに並んでいたニコマートを見て「かわいい」と言うのには少々驚きました。同じ機械式一眼レフでも、ペンタックスSPあたりを「かわいい」と言うのなら、その大きさやデザインから納得も出来ますが、大きく武骨なイメージのニコマートさえも「かわいい」と言えるのです。また、セレン式の露出計を内蔵したカメラの受光部分を「素敵な飾り」だと思っていた・・・らしいのです。

まぁ、きっかけや動機がどうであれ、少ないお小遣いを工面しながら、フィルムを消費している学生さんたちを偉いなぁ~と思う今日この頃であります。