★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
今回のお客さんカメラは厳密に言うと、来場者さんカメラ!?
この前の日曜日まで隣りのGallery463で開催していた「ピン・ホール新宿」の作家さんは、15年くらい前に我楽多屋でアルバイトしてくれていた齊藤僚子さんでした。
その頃からの常連さんで、かつて何度か銀塩親子でご紹介させていただいたことのあるお父さんのFさんが、先週展示を見に来てくださった時にご持参されていたカメラなのです。
この日、Fさんが「今日は写真展を見ただけなので、我楽多屋さんの店内を物色せずに帰るのは初めてのこと」とおっしゃられていたので、お客さんカメラじゃなくて、来場者さんカメラという表現してみました。
Fさん、ギャラリーの狭い空間で作家と一緒に作品を多く写真に収めたい!という思いで、フジのGFXにコシナレンダーのウルトラワイドヘリア12mmを付けていました。これだと35mmフルサイズ換算で9.5mmくらいの超ワイド。
横長のフォーマットになっているのは、四隅が大きくケラれてしまうので、縦横のアスペクト比をパノラマにしているため。
★Gallery 463、次回展示は12月19日(金)~宮角孝雄写真展「GROUND ZERO HIROSHIMA Love and Peace」です!(12月28日まで)
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第314回目のテーマは「渋谷永福町さんから譲ってもらったレアなキャノンカメラホルダー」です。
こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html
*閲覧は2026年3月初旬まで
Gallery463で開催した長徳先生の写真展「WIEN CCD 2004」がキッカケでお知り合いになったお客さんと、一昨日いろいろなお話をさせていただきました。
一括りにカメラ・写真の趣味~と言っても、その中でいろんな楽しみ方をされている方がいらっしゃいます。
この方は、真面目に写真も撮られていらっしゃるし、作品鑑賞もされていらっしゃるし、カメラにもかなり関心をお持ちでした。
そして、我楽多屋的に興味深かったのはカメラへの関心も狭い視野にならず、様々なタイプやクラスのカメラに関心をお持ちなこと。沢山のカメラを所有されていらっしゃるそうですが、死蔵やコレクションはされない向きで、今年すでに40数台のカメラで撮影していると!
ちなみに、一昨日ご持参されていたのは画像のニコンS3でした。
さらに興味深いことを聞かせていただきました。沢山お持ちのカメラの中でも思い入れの強いカメラが片手で数えられるくらいあって、そういうカメラは入手された時に「絆を結ぶ行為」を意識してされるそうなんです。常に手に持ち馴染ませ、寝る時には傍に置くことまでするそうです。
私が「カメラ愛が強いんですね」というと、「愛」ではなくて「絆」だそうです。
長年されていたお仕事が技術系のエンジニアだったこともあってか、この方にとってカメラは道具であり、愛の対象になるのは生き物なんだと。大変興味深いお話を聞かせていただきました。
★Gallery 463、次回展示は12月19日(金)~宮角孝雄写真展「GROUND ZERO HIROSHIMA Love and Peace」です!(12月28日まで)
この写真を持って来てくださったのは数年前にちょいちょいご来店されていた方で、先月久しぶりに来られた時に撮ってくれた写真です。
以前はニコマートあたりを使われていましたが、その時はアグファのFLEXILETTEでした。
「まだちょっと不慣れなので…」と言いながらでしたが、良く撮ってくださいました。
アグファFLEXILETTEにはセルフタイマーが付いていないので、奥様との記念日の写真を撮るのにケーブルレリーズを探しに来られたのですが、長いケーブルレリーズの在庫が無かったので、外付けのセルフタイマーをお勧めしたのでした。
お若い方なので、外付けセルフタイマーの存在自体をご存知なくて「へぇ~!凄い!」って感じで買って行かれたのが印象的でした。
今回、写真と一緒に他店のジャンク箱から救出したというコーワ・フレックスEを持って来られていて、「シャッターの難はそのままだけど、外装は綺麗にしたので置いて行きます」と。
でも、我楽多屋の大福帳にこのお客さんの未精算ポイントが残っているのを覚えていたので、「それにプラスしておきます」と言うと、お客さんはそのことをすっかり忘れていたようで喜んでくださいました。
★Gallery 463にて開催中の齊藤僚子写真展「ピン・ホール新宿」は、本日12月14日(日)最終日です!!
我楽多屋は今年10月にオープン36周年でした。
最初の数年は当時買取プロを名乗っていた買取り専門アローカメラの野田康司が、業界の大ベテラン2人(当時ともに70歳代)に店を任せるスタイルで営業をしていました。
プリントショップに携わっていた私が我楽多屋の店に立つようになったのは1998年。そこから毎日、一時期は盆暮れ以外に休みなく…中古カメラやカメラアクセサリーに触れる日々になりました。父から何かを筋道立てて教えられた記憶はほとんどなく、ほぼ全部見よう見まね、あとは我流。
2012年からは我楽多屋を完全にアローカメラから分けて、今に至っているのです。
正確に特定は出来ませんが、20年くらい前までかな…。我楽多屋にはペンタックス67用の木製グリップがほぼいつも並んでいました。当時は3,000円~3,500円くらいの値付けで多い時は数個並んで、それでもすぐ売れるようなこともなく。
それが、今や他店では随分と高値で売られるようになっていますよね。最近は我楽多屋に並ぶことは稀になりましたが、出て来た時に付ける値段に迷います…。
だって一時期は20年前の我楽多屋の値段の最後にゼロを一つ付けるくらいまで上がりましたからね。流石に最近は少し落ちて来たけど、5桁はいったりしてますよね。
*下の画像は67Ⅱでシンクロ対応可なタイプです。
★Gallery 463にて開催中の齊藤僚子写真展「ピン・ホール新宿」は、明日12月14日(日)まで!
コニカⅢAです。
このカメラのファインダーは販売当時「生きているファインダー」と称されていました。以前も話題にしていますが、当時の広告コピーを抜粋すると~
「遠いものと近いものではファインダーの視野がちがいます。ⅢAのファインダーのフレームはこの視野の変化が生きている目のように自動的に行われ構図を速く正確に決定することができます。そのうえ等倍式ファインダーですから両眼を開いたままで易々と構図が定められ、特殊5重層膜の補色鏡と相まって従来より一層容易にピントを合わせることができます。」
それくらい力を入れて作られていたのです。その成果なのか、今となってもクモリが出たり劣化している個体が少ないのも事実。
この個体も例外ではなくて、こんなことがありました。
前日に別のカメラ(ちょっと手のかかりそうなジャンク品)をお買い上げくださったお客さんが、お支払いだけ済ませて都合で「カメラは翌日引き取りに来ます」とのことでした。
引き取りに来た日に、新たに並べてあったこのコニカⅢAを見て「ん?」と気になってるご様子。
「ファインダー覗いて見てください、凄い綺麗ですよ!」と私が勧めたものだから、覗いて悶絶(←ちょっと言いすぎ)されているので、その方が手持ちのカメラ台数をあまり増やさないようにされていらっしゃるのを知っているので、特別にこんなご提案をしました。
「昨日のカメラをやめて、お持ち帰りするのは差額をいただいて、このコニカⅢAにしてもいいですよ」と。
さて、綺麗な生きているファインダーを画像に撮るのは非常に難しいので、F1.8のレンズが付いたこの個体の絞りリングに記された指標がちょっと独特なところをお見せします。
「1.8」「2」「2.8」「4」~と、並んで記されているF値の「1.8」の「8」が少し下にズレて記されているのが気になりませんか?
多分、これは「2」と同じ列で打刻すると、文字間が詰まり過ぎて読み取りづらくなるから敢えてズラしているんじゃないかと思うんですよね。
★Gallery 463にて、齊藤僚子写真展「ピン・ホール新宿」開催中です。(12月5日~14日)
新品を売る店の場合は必要な品物を必要なだけ仕入れれば良いので、在庫に偏りが出てしまうことは少ないと思うのですが、中古品は何処かで誰かが作っている訳ではないので、必要なものを必要なだけ仕入れることが出来ないため、どうしても在庫の数や種類に偏りが出てしまうものです。
例えば、今、我楽多屋では動作品のフィルムAF一眼レフの在庫が過多になりつつあります。
他店では動こうが壊れていようが一緒くたにジャンク箱に入れられてしまうかもしれない…クラスの機種たちです。
我楽多屋では、使用可能な動作をしていて見た目の程度も良いならば前述のような一緒くたにはしたくないので、見合った値付けをしてウインドに並べるようにしています。
ただ一般的にこの手のカメラって、今は人気ないんですよね…。だから、売れ行きの足が遅くて…時に画像のように黒いプラスチックボディのフィルムAF一眼レフがズラリ〜並んでしまうことがあります。
思うに~フィルム不慣れな世代には簡単にシッカリちゃんと撮れるカメラだからオススメなんですけど、今のデジイチと見た目にあまり差が無いから…⁈ちゃんと写っちゃうから…⁈人気薄。
そこである人といろいろ話をしている中で、若い子にウケるような塗装をしてしまったらどうだろう?なんて、少々おふざけが過ぎてる拡販案が出来たので、そのサンプルをChatGPTに作ってもらいました。
これで、コダック好きな若者はイチコロですね(笑)
★Gallery 463にて、齊藤僚子写真展「ピン・ホール新宿」開催中です。(12月5日~14日)
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
先月、隣りのGallery463で立体写真の写真展「脳内生成 RittAIの山渓」をしていただいた三宅岳さんが、最終日に開催したギャラリートークで即興曲を披露してくださいました。
その中の1曲に我楽多屋のことを唄われたのですが、「ステレオ写真の展示をやると言ったのにステレオカメラが無い、立体向きのお道具も無い~」という歌詞がありました。
まぁ、なかなか出てくるもんじゃありませんからね…。
ところが、そのギャラリートークから数日後、画像のStitzブランドの「ユニバーサル・ステレオアダプターSA-1」が入って来ました。実はこれと同じものをギャラリートークに参加いただいた同じく写真家の中村文夫さんが、ミラーレスのSONY αにこれと同じものを付けてご持参されていました。
凄い「呼び」ですね。凄すぎる!メチャ凄い!!
で、これは…書いてしまうと他のお客さんにはちょっと申し訳ないのですが、ここまでの「呼び」に運命を感じて三宅さんに「興味ありますか?」とメールを送りました。
すると早々に「また後で」とお返事が来たので、お忙しい最中でまた改めて連絡をいただけるんだろうな~と思っていました。
その1時間後くらいだったか、、、三宅さんが我楽多屋へいらっしゃったのです。さっきはこちらの方面へ向かって車の運転中だったそうです。
三宅さんもビックリされていらっしゃったし、私もビックリついでに押し売りモード(^^;) 結果、お買い上げくださいましたよ。
★Gallery 463にて、齊藤僚子写真展「ピン・ホール新宿」開催中です。(12月5日~14日)