素敵な橋渡し2台
中古カメラ屋をやっていて満足感を得られることの一つに、前オーナーから新オーナーへの素敵な橋渡しが出来た時が挙げられます。
最近こんなことがありました。田中長徳先生から譲ってもらったカメラを手放しに来られたお客さんがいらっしゃいました。
一つはカロワイド。
こう言ったら失礼になりますが長徳先生出身のカメラとしては、目が厳しいアマチュア中古族も納得レベルの程度の良い品物でした。魅力的な楕円形のフードも揃っていました。
これは我楽多屋で良い橋渡しが直ぐに出来そうだなぁという予感があったので我楽多屋に並べました。すると1週間後くらいでした、時々ご来店されてはタイミング良く程度の良い品物に巡り会われるIさんの目に留まって、無事お買上げいただきました。
Iさん曰く「来週、バウハウスさんのギャラリートークで長徳先生に会うので、このカメラを持って行こう〜」と。そのギャラリートークは一昨日開催されて、Iさんと長徳先生がやり取りされたことがSNSで流れて来ました。
もう一つはライカM3でした。
後塗りブラックが剥げ剥げなうえ、地のボディにも酷使感が溢れているので、一般的なアマチュア中古族には避けられそうな風体。でも、長徳先生から譲り受けた後に銀座の三共カメラさんでオーバーホールされたそうなのです(5年前とは言え、かなりの安心材料) 。
でも逆にそれがある意味で値付けを難しくしたりもするのです。
見た目の程度悪くて機械的な状態も悪ければ、完全にジャンク扱いですから…うんと低価格に出来ます。また、見た目はとても良いのに機械的な状態悪ければ、直す価値もあるし部品取りとしての需要も大きくなります。
今回のようなパターンは使い倒す派や長徳先生ファンには堪らない状態なわけですが、それでは売り先が狭まってしまうのです。オーバーホール済みと言っても、実際には5年近く前のことなので一般的な売り方をするのであれば、当然保証に値するレベルではないからです。
そこで、我楽多屋へ持って来られた前オーナーといろいろ話をした結果。「長徳先生が以前に使っていたものであることをオープンにすれば、私(前オーナー)が手放したことがネタバレしてしまうことになるけども私は構いません。そういう経緯を分かったうえで手にしてもらえる人のところへ行ってもらうことの方が嬉しい〜」というお話を頂戴したのです。
ご期待に応えるべく~我楽多屋のお客さんで誰か?と思い巡らせている所へ、最近は何でも相談している常連Oさんがご来店されたので、この話をすると「Fさんが興味を持つのでは?私が連絡しますよ」と言ってくださいました。
数日後そのFさんがご来店され、実機をご確認いただいた上で喜んでお買上げくださいました。私がFさんを知ったのは去年のことなのですが、長徳先生のオリジナルプリントを数枚所有されていらっしゃるし、昨年Gallery463で開催した長徳先生の写真展やトークショーにもご参加いただいた方なのです。
こうして、今回の2台は恐ろしいくらい素敵な橋渡しが出来ましたが、正直言えば数ある品物…品物自体の大きさの大なり小なりや金額的な大なり小なり〜があったり、橋渡しまでに時間的な大なり小なりもあったりするので、覚えきれないことも多々あります。もうワンクッション間に仲間の業者が入ることだってありますから、素敵な橋渡しを直に実感出来ないこともあります。それでも、素敵な橋渡しを常に願うことがカメラを専門に扱う業者の使命だとも思っています。
★Gallery 463にて、写真展「荒木町」開催中です(5月24日まで)。
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