長年使ってなかったカメラをカメラバッグごと持ち込まれた場合、バッグのポケットの中に持ち主ご自身も忘れたままのレンズフィルターが入ってたりすることがちょいちょいあります。
先日こんなことがありました。二つあるポケットにそれぞれ2枚ずつ計4枚のレンズフィルターがケースのまま入ってました。
最初はちらっと確認して特に何とも思わなかったのですが、後で整理を始めたら~ケースが2枚ずつくっ付いて離れないのです。
外そうとしてもテープで留めてる形跡はなく、ガッチリと接着しているようなので、外すのは諦めて、中にあるフィルターを取り出そうとして気付きました。
中古カメラ屋的には、整理するにも売るにもこうして簡単に外せないような接着をされると困ってしまうのですが…。フィルターを実際に出し入れしてみると、バッグごと持ち出した撮影地などでフィルター交換する際のことを考えると使い易そうなのです。
20年以上継続してご来店くださっているHさんが、物々交換で持って来られたミノルタSR-3。
外装がピカピカと綺麗な上に、中身の方は僅か数年前にプロの修理屋さんでキッチリとメンテナンスされた個体であることと、メンテナンス後にフィルムをほとんど通されていないことは、少し前から聞いて知っていました。
そのカメラを持参されたので、正直なところ非常に交換査定がしづらかったです。
ミノルタSR-3は一般的な市場性が乏しい機種なので、使える状態のものでもいい値付けがしにくい部類のカメラ。よく店でトークに使ってしまうのですが「動いても動いてなくても値付けに差が出ない…」系。それにHさんがメンテナンスにお金を掛けられたうえに、ほとんど使っていないの知ってるので…。
ちゃんとお金をかけてメンテナンスされたカメラは〜分かりやすい言葉で言うと、元を取るくらいは使ってから手放した方が得策ですよ…というような正直不動産的な見方があるからです。
それでも、Hさん的には「私には使う機会が訪れなかったから、誰か使ってもらえる人のところへ行ってくれれば幸いです」との判断に至ったようです。
我楽多屋の在庫の中から見つけられた、今後の撮影に使おうと選ばれた望遠レンズとテレコンとの等価交換をお伝えすると、ご了承くださいました。
小道具で使うカメラを買いに来られたお客さんの話。カメラの知識無く、言いつけられたままのお使い役のよう。
少し聞かれたので品定めの手助けしようと思いましたが…。「30年くらい前」「ファインダーを覗ける」「レンズが付いている(ボディ前面にそれなりの大きさのレンズがあるということらしい)」という条件だけを与えられて来られているので、撮影シチュエーションとかカメラのランク的なものなどが不明。手助けしようがありませんでした。
その前に「品物をスマホで撮っていいですか?」と聞かれて、「個別に品物を写すのは遠慮して欲しい」とその時点ではお願いしたのだけど、事情が分かったのでOKしました。お使いの指示元の担当者に画像を送って確認を取るようなので。
連絡を待つ間、そのお客さんが言い出されたのは「20年くらい前、写ルンですで写真撮ってました。当時の彼女との写真をたくさん。別れるときに捨てられなくて、何十本分もの写真を全部彼女に渡して別れました~」と。それを聞いて私は「渡された彼女はどうしたんでしょうね?」と、もしや!?迷惑だったのでは?という意味合いも込めて聞いてみたのですが、「さあ、どうでしょう?」と。えっ…相手のこと考えてないの…(>_<)
もう一つ、「実家が引っ越すときに段ボール2箱分くらいあった昔の写真を捨てられなくて困った」と言うので、「大変だろうけど、残すもの捨てるものの選別をするのも大切な作業かもしれないですよ」と返すと、「その点、デジタルはいいですよね、嵩張らなくて~」と。確かにそうなんだけど意識しておいて欲しい点である「デジタルデータは捨てる気が無くても、何らかの原因でデータが勝手に消失することあり得るから怖いですよ」言うと、「実家の写真をちょっと見たら、親父がアル中になる前の写真とか出て来て、いい思いをしなかった…」と言う。そういうご事情があるなら申し訳ないこと言ったかもしれませんでした。
そうはいっても「写真を捨てられない~」と二度も言われた人なので、カメラ・写真を扱う業界の人間として、改めて「デジタルは捨てる意思なくても見られなくなる危険があることは意識されていた方がいいですよ」と言っておきました。
「レンガ」とか「弁当箱」とかのニックネームを付けられているアーガスC3、詳しくは知らなくても~その存在を知っているカメラ好きな人は多いと思います。
画像のアーガスC3、基本的にこれ以外の普通のC3(これが最終モデルなので、言い方を変えると「これ以前」のC3)と大きな違いは無いのですが、Matchmaticというモデルなのです。私も今までよく知りませんでした。
Matchmaticモデルの特徴は専用のセレン式露出計とセットで使いやすくなっていること。
レンズの絞りリングに記されている数字が「3 1/2」「4」「5」「6」「7」「8」と、見慣れた絞り値表記ではありません。
調べたら、それぞれ、「3 1/2」=3.5、「4」=4.5、「5」=5.6、「6」=8」、「7」=11、「8」=16に対応しているとのこと。調べるまでもなく、上の画像よ~く見たら露出計に記されてる小さな赤い数字でも確認出来ました。
そして、シャッタースピードダイアルには「4」「5」「6」「7」「8」と5つの数字が記されていて、一般的なカメラのように何分の1秒のような表示ではないのです。
調べたら、「4」=1/10秒、「5」=1/25秒、「6」=1/50秒、「7」=1/100秒、「8」=1/300秒であることが分かりました。これはラベルシールに書いて貼っておきました。
露出計で得られた適正露出からシャッタースピードと露出を設定するのに、簡単な数字で操作しやすいようにしたんだと思います、多分。
でも、独自の数字を使われても…なんです。普通にシャッター速度や絞り値に慣れている人には逆にややこしいし、専用露出計が無いと分らなくなってしまいます。
露出計に普通にシャッター速度と絞り値を記せば良いことなんじゃ!?でも、それじゃカメラに不慣れな人には分かりづらくなってしまう~。要はこのカメラは初心者やライトユーザー向けであって、マニア向けではないってことになるんでしょうね。
今週火曜(2026年6月16日)の19時46分に茨城県南部震源の最大震度5弱と少し大きい地震がありました。我楽多屋のある新宿区は震度3。
発生時に私は自宅に居て、床に直に座っていました。地震速報が鳴る前にお尻に上下方向の振動を感じました。自宅付近も同じ震度3と発表されましたが、それ程に大きな揺れは感じませんでした。
でも、我楽多屋から3km程しか離れていない早稲田にお住いのお客さんがSNSで「大きな揺れだった」と書かれていたので、店の商棚のカメラがちょっと気になりました。
休み明けの昨朝、店へ来て最初に店内を一巡。カメラやレンズなど落下している品物は皆無と言ってよく、唯一フィルターケースごと立てて置いていたフィルターが1枚だけ、前に倒れていました。
ちなみに、下の画像で横倒しになっているニコンFとニコンu2はともに訳あって元々この状態で陳列していました。何故ならば~ニコンFは背蓋が無い状態なので、ニコンu2はバッテリーグリップ付きなので、どちらも普通に置くとバランス悪くて、ちょっとした振動やお客さんが軽く触れただけでも倒れていまいそうなので、横倒しに置いていたのです。
私の座右の銘?でもある「臆病は最大の危機管理」を、カメラ屋として品物に対しても応用していたので、これら2台のカメラは無事だったのかもしれないなぁ~と勝手に思うことにしました。
このマウントアダプター、ちょっと様子が変な感じ…。
アダプターとしての機能はキャノンFDマウントレンズをキヤノンEOSボディに付けるものなので、決して特殊なものではありませんが、そのまんまでは近接しかピンが来ないので、補正レンズが入ったタイプのマウントアダプターです。
「変な〜」と表現したのはその見た目の色味のこと。
ボディ側のマウント部が金色系の仕上げなので、高級感⁈を出す目的なのかどうか知らないけど、不思議な仕上げだなと思いました。
しかし、反対側のレンズ側のマウント部は普通に銀色系の仕上げなので、「変なの…」と思ったのです。
その時はそこまでだったのですが、1日か2日して改めて気付いたのは、鏡胴部の黒い外装が、全面黒じゃなくて、微妙に変色して茶色味を帯びた黒になっている部分があっで、「なんじゃこりゃ⁈」と。さらに「変なの…」になりました。
これ、どういう製品なんでしょうね。
ここまで書き終えてから、さらに気付いたのは〜茶色味を帯びた黒は金色系の塗装を吹きかけた時にマスキングが不十分で金が黒に乗ってしまったから??これは塗装の素人の推測なので当てになりませんけど。
ただ、そんな塗り方をしているのであれば、後から誰かが塗った可能性が高く、元々そういう製品では無かったということになりますね。
★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
半月ほど前、我楽多屋の近くの四谷三丁目ランプ坂ギャラリーで開催されていた「4×4 Photography」の写真展に呼ばれたのか!?ベビーローライがやって来ました。
その4×4の写真展を見に行った時、我楽多屋のお客さんであるIさんがベビーローライで撮られた作品を展示されていて、お話されていたのが~ベビーローライ良く写るので6×6判のローライフレックスと遜色ないとのことで、ついついコンパクトなベビーローライを持ち出すことの方が多い~と。
今、我楽多屋にローライの6×6判は無いので、国産のファーストフレックスと並べ、ついでに学研の「大人の化学マガジン」付録の二眼レフ「学研フレックス」(135判)も一緒に。
ニコンFマウントのニッコール200mm/F4というレンズは、その性能云々とは別に世にたくさん出回ったわりに、後の時代で必要とされなかった結果でしょう…特にAiになる前のNIKKOR-Q Autoのタイプはもう何年も前から市場性乏しく淋しい状況です。
今回出て来た個体はかなり状態も良く、鏡胴の中央部にピカリと光沢ある銀色の帯がある、より初期のモデル。
ほとんど使われることなく保管されていたのでしょう、フロントキャップもリアキャップも時代考証の合うキャップが付いてます。
値付けする前のこのレンズおよびキャップを見た人が「これ、レンズよりキャップ2個の方が値段高いんじゃないの!?」と言いました(>_<)
言えてるかも!!
でもでも、レンズがカビだらけだったりしたらレンズ本体とキャップを別々に値付けをするところなんですが、レンズの状態良い感じなのでせっかく揃ってるキャップもセットにします。だからって、キャップ単体2個分の値段をそのまんま上乗せするような値付けはしません。