★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
上の画像は手作りのビューファインダー2個。
これを持って来た人(このファインダーの作成者ではない)が「売り物になるかな?」という感じだったので、見え具合や細かい画角のことは気にせず…極端な言い方をすれば見た目だけのアクセサリーくらいの感覚でボディに付ける人も居るから、「値段次第で売れますよ~」と言った瞬間。
店内に居合わせたお客さんが「こんな風にね」と出したカメラが下の画像。
まさに~!!でした。
装着レンズの画角は15mmですが、装着されたユニバーサルファインダーの広角寄りは35mmまで...。
このお客さん「まぁ、構図の中心くらいは分かるし...」と。
★Gallery 463で10月10日(金)~11月9日(日)、田中長徳写真展「WIEN CCD 2004」開催中です!
見た目アジア系の若人に、店へ入って来るなり「英語➜日本語」で変換されたスマホの翻訳アプリの画面を差し出されました。
そこには「カメラを落としてしまって外れなくなったフィルターを外すのを手伝ってください」と記されていました。
レンズフィルターの1ヶ所が、かなり陥没している状態でした。
キヤノンEOSのデジタル一眼に、普及版の標準ズームが装着されているのでレンズのフィルター取り付けネジ部が華奢であり、気を付けないとそっちも割ってしまいそうで危険な感じの作業になります。
まずはフィルターレンチ、そして滑り止め付きの手袋で、フィルターを回そうと試みるもやはりダメ。
オレンジ色の取っ手のラジオペンチや青い取っ手のプライヤーでつまんで回そうとしたり、枠を少し変形させながら回すのも覚悟で試みるもダメ。
ついに、枠を切ってしまう方法のために黒い取っ手のミニカッターまで持ち出して、やっとのことでフィルター外すことが出来ました。
最初から既にフィルターガラスは無くなっていて、外そうとする際にレンズの前玉を傷つけてしまう恐れがあるので、工具をお貸ししてご自身でやってもらっていました。でも、見ていると不慣れな様子なので途中からは代わりに私もやりました。
自分個人や店の品物であれば、万が一レンズを傷つけたり・フィルター取り付けネジ部分を破損させたりしても自業自得ですが、他人の品物となるとドキドキですね…。
何とかレンズ側を損傷させることなく、フィルター枠自体を切ってしまって外すことが出来ました。
代わりの新しいフィルターを買ってもらおうかとも思いましたが、特に勧めることないでいると…とても感謝はしてもらいましたが、そのまま帰って行かれました。
まぁ、私も笑顔で送り出しましたけどね。
★10月11日(土)~13日(祝)、我楽多屋は休まず営業いたしますが、12日(日)は開店時間を12時とさせていただきます。
この前、話題にしたアガースCC。前オーナーさんのこだわりの使い方がイイなぁ!と思ったので。
上の画像は50年くらい前によくあった汎用アクセサリーの一つ、L字グリップ。これをアーガスCCで使っていたそうなんです。
ボディにストラップアイレットが無いことや底ケースも持ち合わせていないことから、撮影時の持ち歩きを楽にするためにL字グリップを利用。
本来、L字グリップにカメラをセットするのとは上下を逆向きに使われていました。
結果、グリップ部をボトムグリップのような使い方をするので撮影時にもいい感じだったようです。
さらに、粋だなぁ~と思ったのが、ボディ底面の角のアールとL字グリップのアールがほぼ同じな上に、どちらも銀ピカなので、見た目もイイ!ってあたりも意識されていたようです。
★Gallery 463で10月10日(金)から、田中長徳写真展「WIEN CCD 2004」開催中です!
★10月11日(土)~13日(祝)、我楽多屋は休まず営業いたしますが、12日(日)は開店時間を12時とさせていただきます。
これ、かなり稀少品みたいです。箱に「グリコ ピストルカメラ」と記されています。
先にお伝えしておきますが~既に嫁ぎ先が見つかっていて、もう我楽多屋にはありません。
私自身は今回初めて見ましたし「珍しいのだろうなぁ~」とは思いましたが、所詮グリコのおもちゃ。売れてしまう前に念のため~という気持ちで撮っておいた画像です。
ところが後からググってみたら、オークションに出品された数少ない情報くらいしか見つからず…。改めて、これは相当に珍しいものだったんだなぁ~と。
フィルムは16㎜だと思います。青い本体部分から黒の部分を引き抜いて、その黒い部分をパカッと開くとその中にフィルムを装填するようになっていました。ただ、フィルムカートリッジなど入っていなかったので、それ以上の詳細は分かりませんでした。
あと、ピストルを名乗るのはその全体の形状と、片手で構えて引き金を引くようなスタイルでシャッターを切るところからきているのでしょうが、ファインダーが本体上面にあるのでノーファインダーでない場合は、上から覗くような姿勢でシャッターを切ることになります。
★Gallery 463で10月10日(金)から、田中長徳写真展「WIEN CCD 2004」開催中です!
我楽多屋の隣りに出来た「Gallery463」第2回目の企画展は、田中長徳写真展「WIEN CCD 2004」。
2004年にエプソンR-D1で撮影されたウィーンのカラー作品の中から、翌年出版された写真集「CHOTOKU×R-D1 ROMA/WIEN/PRAHA」に収められた12作品と、未掲載の8作品を展示します。
スペースの狭いGallery463なので、会期の前半と後半で約10作品ずつ展示する予定です。
これらのプリントは2005年に出力されて、当時我楽多屋の3階にあったギャラリーちょーとくで一度だけ展示されたもの。額から外されたマットにセットされたままの状態で20年経過したものが発掘されたので、再お披露目します。
世界で一番最初に実用化されたレンジファインダー・デジタルカメラで撮影され、当時の技術で丁寧に出力された、言わばもうヴィンテージプリントをお楽しみください。
御茶ノ水のgallery bauhausさんで開催中の田中長徳写真展「WIEN KODACHROME 70's」と合せて楽しんでいただくのも一興かと。モノクロ作品の印象が強い長徳先生のカラー作品をフィルムとデジタル両方を同時期に見られるわけです。
ただ、gallery bauhausさんは立派な環境でシッカリとした額装で綺麗に展示されていますが、Gallery463は狭く貧弱な環境で簡素な展示をしていますので、その差に驚かれる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、今回の展示スタイルは長徳先生ご本人のご了承済みというか、そういう展示で良い~との指示をもらっての開催です。Gallery463が目指そうとしている方向性?みたいなのを理解してくださっている証拠なのです。
「Gallery 463」の公式SNSは~
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第311回目のテーマは「レンズマウントアダプターの大流行でいろいろ問題発生」です。
こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html
*閲覧は2026年1月初旬まで
レンズの前玉外周部にある名板が二重になっているテッサーがあることは過去に話題にしたことがあります。
その5年前の個体(上の画像)は、下に隠れていた名板に「Carl Zeiss Jena」と記されていて、上に露出していた名板に「C.Z.Jena」と記されていました。
これは先の大戦後、東西ドイツに分裂したカールツァイスの間で商標をめぐる争いなどがあった最中に、いくつか表記があった中のひとつが「C.Z.Jena」ということだと、当時説明しています。
今回、お客さんから見せていただいたテッサーでは、下に隠れている名板に「Jena」としか記されていませんでしたし、レンズ名も「Tessar」ではなくて「T」だけ。
ところで、見せていただいたテッサーの名板。お客さんはこの状態のまま購入されたそうで、今もそのままお使いになられているよう。
何故なら、フィルター枠の先端側が歪んでいて、これ以上回しても外れないのだそうです。じゃあ、逆に回して名板が二枚重なるように戻せはいいんじゃないか!?と思ったら、これはこれでインナーフードのような効果が出ているようだから~そのままにしていると。
さらに、この状態では本来のサイズ(フィルター径40.5mm?)のキャップが付かないので、37mm径のキャップが画像のような状態でちょうどハマるんだとか。
本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、神田。
神田も有楽町のガード下や新橋に似た飲み屋街が残っていて、ちょっと嬉しいです。
遥か30年以上前の前職時代、毎晩のように八重洲・新橋・神田あたりで飲んでいて「ヤエシンカン」と言ってたのが懐かしいです。
こんな早ワザあるんだ!!ってくらいの出来事。
先日、物々交換でお持ち込みいただいた品物の中にあったフジのコンパクトデジカメ「X harf」用のサードパーティー製グリップやフード、サムグリップ。
持ち込まれたお客さんが「我楽多屋さんでは箱付きだと売り難いんでしたっけ?持ち帰りましょうか?」などと気を遣ってくださいましたが、こちらとしてはサードパーティー製アクセサリーは元値は高くても一旦でも人手に渡ってしまって中古なり新古になってしまうと寝落ちが激しいことの方がお気の毒に感じてしまってしました。結局、これらも含めた交換査定に満足いただけました。
このやり取りをさせていただいてる間、私の頭の中では~そもそも私自身も発売直前まで関心のあったX haifですから、そのうち安い中古でも出て来れば...その時のために~とか、お客さんの中にX halfをちゃんとお使いの方がいらっしゃるので、その人が欲しがるかも...など考えていました。
そして、物々交換のお客さんと入れ替わりでやって来られたのが、そのX halfをお使いのお客さん!!このタイミングで来られるなんてビックリ。
早速お薦めしてみると、喜んでお買い上げくださいました。
その日、我楽多屋へ来られる前に銀座で行なわれている中古カメラ系のイベントへも行かれたらしいのですが、お客さん的にはその会場ではめぼしいものが皆無だったとのことで「我楽多屋さんへ来て良かった!」と言ってくださいました。