我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年3月 4日 (土)

そのお気持ちが嬉しい

先日、物々交換でご来店されたお客さんがお帰りになられて、5分か10分後に戻って来られました。「さっき、カメラを壊してしまったようで気になってしまって…」と。

そういえば、そのお客さんが交換物件をお探しになられているときに「コトン」と何かが落ちたような音がしたのを覚えています。そんなに大きな音でもなかったので、私もそれ以上は気にせずそのままでした。

そのお客さん、ウインドウにあったニコンEMを手に取り、巻き戻しクランクのあたりを指さされました。

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こんな状態でした。確かに、巻き戻しクランクとその周辺部が一部無くなっています。

で、「このカメラ買取りますから」と言われる。

わたし的には、気になって戻って来られて、お声掛けくださったことだけで十分。壊したかもしれないから~とお買い上げいただくなんて、もってのほか。だって、そのお客さんがカメラ自体を落として壊してしまったわけではないし、そうだとしたって事故なら仕方ないし。

状況的に判断して、既に損傷していたのものを、手に取られたときにその損傷部が床に落ちてした「コトン」という音だったと思うのです。もし、お客さんが巻き戻しクランクを引き上げたときに損傷したのであれば、指にクランクが残っているはずです。が、欠損した部分すべて、展示台の下に入って行ってしまったようなのですから。

そういえば経験上、ニコンEMのこの部分は弱点と思われます。過去に何度か、ここらへんが欠損した個体を見ています。

お客さんには、「EMのこの部分が壊れた個体を時々見かけますから、これも既に外れかかっていたんでしょう。それが手に取られたときに落ちてしまったんだと思います。だから、気になさらないでください。わざわざ戻って来ていただいてすみません。」と言って、弁償するというご意思を退けました。

じゃぁ、その前にこのカメラを手に取って巻き戻しクランクを引き上げた人が壊したのか!?とか、そういう責任問題みたいなのは、どうでもいいです。うちの店に来た時点でヒビが入っていたのかもしれないし、それを私が気付けなかったのかもしれないし。

まぁ、これを受けて言えるのは~中古カメラというもの、店に並んでいる品物は興味本位で必要以上にカメラをいじったり、カメラを操作する時に雑に扱うのはやめて下さいね、ってことでしょうか...。

 

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