ペンタックスの一眼レフというと、「SP」(1964年)が有名ですが、その次の世代の一眼レフがこれらの「K2」,「KX」,「KM」で、1975年に3機種一斉に発売されました。
スクリュー式だったレンズマウントが、この世代からバヨネット式に変更されるのですが、そのほか3機種の違いを大雑把に説明しておくと、
「K2」は最上位機種で電子シャッター式の絞り優先AE機能も搭載。測光方法は中央重点全面測光。「KX」は機械式シャッターを搭載するも、測光方法はK2と同じ方式。「KM」は前世代と同じ平均測光なうえに機械式シャッター採用で、ファインダー内表示も含めて、SPFのバヨネットマウント版とも呼ばれるくらい。
さて、この3機種、同時期に発売されているわけですから、前述のようにそれぞれに違いがあって当然のことなのですが、ひとつ面白いのはフィルム感度の設定をする場所が、3機で全部違う場所にあるのです。
K2はレンズマウント部に、KXは巻き戻しクランクの円周部に、KMは以前のSPなんかと同じようにシャッターダイアル部にと。
そして今回、前から気になっていたK2のフィルム感度設定の方法が判明しました。いつもああでもないこうでもないやってみたり、その結果リングが固着して動かなくなていたり、なんてこともあっていつも御座なりになっていました。実際、この部分が固着している個体の比率もかなり高いようです。
その感度設定方法。まず、黒のリング部分を回して、露出補正部を「1×」のところに合わせます。次に、黒の小さなノブを押しながら、銀色のリング部を回して感度を設定するのです。よく勘違いするのは、黒いノブを押して黒のリング部を回そうとしてしまうこと。これは間違えなのです。
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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第213回目を迎える今回のテーマは「高級なミノックスカメラをペーパーウエイトにする楽しみ」です。
*閲覧は2017年9月初旬までです。
フォクトレンダーのカメラです。なんと、100年以上前の1914年に発売された乾板フォールディングカメラ。
その名を「Bergheil(ベルクハイル)」と言います。ドイツ語で「お山万歳」的な意味だそうで、頂上を征服した時に発する歓声なんだとか。
実際、このカメラは実にシッカリと出来ていて、当時のフォクトレンダーを代表する高級機だったそうです。
全体の造りがシッカリはもちろんのこと。水準器が付いていたり、フレームファインダーは手前側のフレームが上下してパララックスの補正もされるし、文字が小さすぎて読みずらいですけど鉄板製の被写界深度表もボディに貼られています。
この個体には日本製ですがロールホルダーも付いているので、ブローニーフィルムでの撮影も可。
このベルクハイルを我楽多屋に並べてから程なくしてご来店された写真家中藤毅彦さんが、「このカメラはブラッサイ(1899-1984)がパリの夜を撮ったというベルクハイルですね!」と大変興味を持たれていらっしゃいました!
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何日か前にネット上でチラッと見て気になりながら、失念していたモノを昨日ご来店のお客さんがご持参されたので、思わずネタとして採用いたします。
「mi-na craft 写ルンです専用レザーケース」という写ルンです用の革ケースです。
何でそんなに反応するのかというと、以前に私が作った下手な写ルンです用の底ケースを見たお客さんに、立派な革製底ケースを作ってもらった~という出来事があったからです。
今回のように、ご来店いただくとだいたい何らかのネタを提供いただくWさんのお陰で、この革ケースを自費で入手する必要なく、二つ並べて撮ることが出来ました。
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その格好がとても魅力的な露出計がやって来ました。GOSSENの「Sixtomat」。
2年ほど前によく似たGOSSENの「Sixtry」を紹介したことがありました。あの時にもこの「Sixtomat」の名だけは出していたのですが、2年の時を隔てて比較できる機会を得ました。
全体のデザインはよく似ています。シャッター式のカバーなんかそのままのよう。本体の象牙っぽい外装は似ていますが、「Sixtry」で銀色だった縁は、「Sitomat」では金色の縁になっています。
そして、「Color Finder」の位置は大幅に移動していて、「Sixtry」の側面から「Sixtomat」では裏面になっています。
シャッター式のカバーを閉めた状態で裏返して、「Color Finder」の扉を開けるとグラデーションのある色温度計が見えるようになっています。
前回の「sixtory」ではダイアル部分の画像を残していなかったので、そこの比較が出来ず残念。「Sixtomat」ではこんな風になっています。
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東京東奔西走中の長徳先生が我楽多屋に立ち寄られている最中に、以前紹介した爆発ライカとトゲトゲライカの持ち主の若人がご来店されました。
そのお客さんに、「あっ、ここにあった現像タンク無くなっちゃいましたか?6本現像できるやつ」と質問されました。
そしたら、長徳先生が「あっ、それ少し前に私が買っちゃいました」と。
そうなんですよ。その現像タンク、1年近くは売れ残っていたんですが、1ヶ月弱前にやっと長徳先生にお買い上げいただきました。最近はかなり現像で活躍しているようです。
さて、現像タンクを奪い合ったお二人、ご持参のカメラが渋い対決となりました。
左は長徳先生のDⅢ+コシナフォクトレンダーのウルトロン35ミリ、右は若いお客さんのMD-2+ゾナー50ミリ。
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オリンパスOM10は「絞り優先AE機」で、OM-1やOM-2の普及版という位置づけです。
20年ほど前の中古カメラブーム以来、このカメラの立ち位置は微妙...。プリズムが腐食してしまったOM-1やOM-2にプリズムを移植するための部品取り用とされることが多く、ファインダーを覗くとプリズムが取り去られて真っ暗けになっている個体をたびたび見かけます。
今回の個体に電池を入れてチェックをしてみると、シャッター切れるんだけども動作がイマイチ。それでも、プリズムはキレイ。
この状態だとジャンクで売ることになるので、やはりプリズム移植用になる運命なのかな...と思いつつ、さらにチェックしてみると、こんな状況でした。その状況をラベルに書いてボディに貼り付けてあります。
「電池入れるとシャッター切れますが、オート不良。マニュアルアダプター有ればOK。でもファインダー内ランプ×」
もう少し説明を加えると、「電池を入れてもいい加減にシャッターが切れてるだけで、絞り優先機なのにちゃんとシャッター速度が変化していないから、これでは一般的に使い物になりません。が、OM10用のアクセサリー「マニュアルアダプター」を付けてみたら、マニュアル操作ならシャッター速度の調整が可能になりました。これは使えるな~思うかもしれませんが、本来ならファインダー内に点灯して適正なシャッタースピードを知らせてくれるランプが付かないので、露出計ナシの完全マニュアル機と割り切ってもらえれば使える状態です。」
いやはや、立ち位置だけでなくて、その状態自体が実に微妙。
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カメラ好きなにもいろいろなタイプがあることは、皆さん既にご存知のことと思います。
撮るのが好きな人、集めるのが好きな人、触っているのが好きな人、バラすのが好きな人、高級機が好きな人、お手頃なカメラが好きな人、キレイなモノがいい人、動けばいい人・・・。
先日、若いお客さんに我楽多屋の天井から吊るしてあるカメラの中の1台を指さしながら、「あのTVSは~?」と質問されました。
吊るしてあるカメラはすべてディスプレイであること、で、ちょっと異色なTVSはあるお客さんに壊れた自分のカメラを吊って欲しいと提供されたものであることを案内しました。
それがきっかけで少しお話をさせていただいたのですが、そのお客さんの最近の楽しみは、プラスティック系も含めて面白そうなコンパクトカメラを見つけて、写真を撮ってみること~だというのです。
ただ、カメラ店を含めリサイクル店など、ほとんどの店でそれらのカメラの扱いが雑で寂しいと言われるのです。ジャンク箱の中で僅かな値付けでガチャガチャにされていると。
でも、そういうジャンクの中からお宝をGETするのが醍醐味であるのは、それを見抜く目を持っているマニアであるこらこそ。それこそ、捨て値でGET出来ることもあるわけですから。
逆に我楽多屋の場合は何らかの魅力あるカメラは、味噌も糞も一緒にジャンク箱に投げ込む店とは違って、それなりの値付けをしてしまいますからね。
また、そのお客さんはこんな風にも言われていました。「テンバイヤーさんを中心に自分が関心ないもの以外は扱いが雑だから、ジャンク箱の中でドンドン劣化していくのがやりきれない~」とも。
お若いマニアさんなのに、業者側の私と全く同じような感覚でいらっしゃることがとても嬉しい気持ちになりました。
フィルムをシッカリ消費することも大事だけど、前述のようなカメラの扱いに気を遣えるマニアと業者で、現存しているカメラを守っていかないといけないですね!!と意気投合しました。
これも共謀罪にあたりますか??
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