透過型LCDパネル採用
35年前の1994年に発売された「キヤノン オートボーイLUNA」です。
動作チェックをしていて気付きました。画像のように店のレジカウンターの近くにある盲導犬の募金箱に向けてシャッターを切ろうとしたら、ファインダーの上辺に青い帯が現れたのです(横位置で構えた時の上辺で、画像は縦位置で構えているので右辺です)。
最初は「不具合かな?」と思いました。でも、狭い店内ですが離れた位置にカメラを向けてシャッターを半押ししたら~青い帯は出現しなかったので、すぐに想像がつきました。
パララックス補正を知らせてくれているのだろうと。
凝った機能を搭載しているんだな~と思って確認すると、ファインダーに透過型LCDパネルを採用しているんだとか。「ピントの合った位置を示したり、必要に応じてパノラマ画面の撮影範囲や近接での撮影範囲などを明快に表示される」と。
フィルムコンパクトの終焉期、残り10年くらいで発売されたモデルの中には凝った機能を盛り込んでいたカメラがあったのですね。
これに関連して思い出したのは、オリンパスのμ(ミュー)シリーズの中で「VF(ヴィジュアルファインダー)」という名称が付いている機種に搭載されていた、シャッターを切るとその一瞬だけファインダーが暗くなる機能。一眼レフがシャッター切った時に一瞬ファインダーがブラックアウトするのを模した演出でした。あれも似たような仕組みだったのだろうな…と。
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