ちょうど10年前?
このカメラはご遺品とのこと。オーナーが亡くなられてから、それなりの時間そのまま置かれていたであろうことが推測されました。ボディ表面にかなり埃や汚れが蓄積していたからです。
ただ、この手のフィルムAF一眼レフは全般的に市場性が乏しくなっているうえに、このミノルタα3xi
は普及機なので市場性は余計に厳しいのが実態です。放置されていたのは、それを知ってか知らずか…。
でも、掃除をすると~思った以上に綺麗になりました。グリップ部に劣化とヒビ割れが少しあるのは、これはもう素材のせい、どんな保管をしていても大なり小なり見られる症状なので仕方なし。
それと既に剥がしてしまいましたが、ボディ各所に操作系の覚え書きとして、以下のようなメモ書きされた小さなラベルが貼られていました。
電池蓋には使用電池の型番が、巻戻しボタンには「強制巻戻しする時」と、マニュアル露出時に使うスイッチ2つに「絞り値変更」「シャッタースピード変更」などなど。背蓋には装填されたままだったフィルムの装填日でしょうか!?「平成26年〇月」とも記されていました、2014年ですね。
これらのことから、真面目に写真を撮り・カメラを大切にされていたオーナーだったんだろうなぁ~と思いめぐらすことが出来ました。
ただ、一緒に持ち込まれたレンズは2本(ともにミノルタ純正ではありませんでした)とも、かなりのカビが生えてしまっていました…。
こういう書き込みをすると、ご遺族のことを責めているように解釈する人もいらっしゃるかもしれませんが、そんなつもりは一切ありません。この仕事をしていると、ご遺品の整理はなかなか出来ない~ということは良く聞く話でもあります。
それよりも、オーナーが生前大切にされていたカメラなんだろうな~と感じ取れたことの方が、私の中では大きな出来事でした。
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