分厚い背蓋
完全なデジタル世代の人には、これが何をするものか分からない人も多いかもしれません。
これはニコンのフィルム一眼レフF4用のマルチコントロールバック「MF-23」という交換アクセサリーです。
標準の背蓋をこれに換えることによって、コマ間にデータを写し込んだり、いくつかの特殊な撮影を可能にしたりするアクセサリーです。当時定価で60,000円もしていました。
私の記憶にあるのは当時まだ自分で買取り査定などしていない時代でしたが、ニコンF4の買取り依頼があると買取職人(当時はまだ買取プロとしか名乗っていませんでした)はMF-23が付いているか?というのを気にしていました。何故なら、中古市場で必要とされているので十分な査定額アップが可能だったのです。
それから20年以上の年月が過ぎた今、フィルムカメラも根強い人気はあるものの…フィルムカメラで撮影する人たちにこういう機能を必要としている人は少なくなっていますね。
私も改めて、MF-23を見て「分厚っ!」と思ってしまいました。最新の技術をもってすれば「MF-23」の中にデジタルカメラとしての機能を埋め込むことが出来そう!?
さて、MF-23で出来る機能についてはニコンさんのウェブにありましたので、そちらを参照してください。
最後にアナログやなぁ~と思う部分を。MF-23の液晶表示の左下にある白い部分(経年劣化で黄ばんでますが…)は「メモ板」とされていて、ここにペンでメモを書き込んでおけるようになっています。
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