桐箱を買いました
先週、リコーフレックスの桐箱を話題にしましたが、その直前(厳密に言うとブログの原稿は書き終わっていてアップする前)に長徳先生とお会いした時、桐箱の話で盛り上がりました。
私は桐箱に入れるようなものは「デリケートで高価なもの」という認識でいました。
着物や陶器、高級果実など。カメラではバブルの頃に発売されたゴールドモデル(ニコンFAやコンタックスRTSなど)も桐箱に入っていました。場合によっては、高価なものに見せるため桐箱に入れる~なんて方法もあるのかもしれませんね。
戦後間もない頃のリコーフレックスがどういう意味合いで桐箱入りだったのか?その一番の理由ではないかもしれませんが、やはりデリケートで高価なものという意味合いはあったはずです。
そして、長徳先生から聞いた話で興味深く思ったのは、当時、進駐軍の関係者なんかが本国への土産モノとして日本のカメラを持って帰る~という需要があって、彼らの価値観では桐箱に入っていることがデリケートで高価なもの~という認識はなかったんじゃないか?という見方をされていたこと。
同時期の豆カメラでリコーが造った「ステキー」も桐箱に入っていました。このカメラは日本国内よりも海外の方で評価が高かったそうです。
向こうでは、缶や樹脂などの入れ物が普及していたであろうから、アジアの日本では木製の箱にカメラを入れている~という文化の違いを面白がっていたんじゃないだろうか!?とか。
あと、リコーGR1が発売される時に長徳先生は桐箱に入れることを提案したらしいが却下された…という話もお聞き出来ました。当時、長徳先生ご自身で桐箱を探しに行って、桐箱自体は決して高価なものではないという点まで調べたそうですが。
で、興味本位で小さな桐箱(へその緒入れサイズ)を入手してみました。何か小物を入れて置こうと思います。家を探せば何処かに自分のへその緒が実際に入ってる桐箱もありますけどね。
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