我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 渋谷の山形 | メイン | フィルムピッカー »

2020年2月13日 (木)

Nikkorという名のカメラ

85106336_3485106954864948_812930209

カメラ好きな方なら、「Nikkor」はニコンのレンズネームであると認識されている方がほとんどでしょう。もちろん間違った解釈ではありません。

でも、画像のように「Nikkor」をカメラのネームとして掲げていたカメラがあったことをご存知な人はそんなに多くないと思います。

一昨日話題にした「CALYPSO/NIKKOR」も多分、同じ理由でそういうネームになったものと思います。

ニコンが高品質な一眼レフカメラ「F」を売り出すにあたって、それを脅威に感じた!?ドイツの「Zeiss Ikon」が、「Nikon」というネームは「Ikon」に「N」を付けただけで類似性が高いと、西ドイツでの販売を差し止めるという法的手段を取ったのでした。

同時期、Zeiss Ikonも一眼レフのコンタレックスを売り出すタイミングだったので、より神経質になっていたのではないか?と言われています。

その対抗手段として、ニコンは西ドイツへ輸出するものに限って「Nkon F」を「Nikkor F」として販売したのです。60年代は「Nikkor」ネームで販売していたそうです。

画像では「Nikkor」と刻印されたフォトミックファインダーだけですが、ボディにもシッカリと「Nikkor」と刻印されていたそうです。ボディ本体の実物を私はまだ見たことがありませんが。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。