不変のFマウントだが~
ここ数ヶ月ちょいちょいご来店くださるカメラ初心者のお客さんが、「レンズが外れなくなって、、、」と持って来られたのが、ニコンEMにFマウント初期のオートニッコールが装着されて外れなくなっちゃってるのでした。
そう、同じFマウントとはいえ初期のオートニッコールレンズは、Aiレンズ対応型のボディには干渉する部分があって使えないものがあるのです。
今回の場合はEMの絞り連動ピンが、レンズのカニ爪にわずかに干渉していて外れなくなっていました。でもこれは修理屋さんの手を煩わすレベルではないので、2本のビスで留まっているカニ爪を一旦外してから、レンズをボディから外しました。
カメラ初心者といったお客さんも短期間にいろいろと学んで来ていらっしゃるので、カニ爪を外したままにして使えば~とは言い出したものの、シャッタースピードが基本オートのEMボディに絞り値が伝えられないので、言い出したのを撤回。でもでも、電池を抜いても切れる1/90秒限定で、絞りをマニュアル操作すれば撮れなくないです…は理解してくださいました。
が、そんな話をしていると、カバンの中からニコンF2を取り出されたので、これならオートニッコールでも大丈夫ですよ...と言ったところで、ファインダーにフォトミックAが付いていたのでやはり絞りの連動は無理...。そしたら「露出計は壊れてます~」と。あぁ、はい。では完全にマニュアルであれば問題なく使えます。
こんなやり取りを数分間。
ちょっと偉そうなこと言ってしまうかもしれませんが、このお客さんの知識の成長を感じつつ嬉しく思うも、不変のFマウントと言いながら~ちょいちょい制約があるのが、素人にはややこしいのだよなぁ~と思った、台風前日の夕方でした。
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