谷中レトロカメラ店の謎日記
「谷中レトロカメラ店の謎日和」という小説があります。一昨年9月に出版されて、昨秋には続編「谷中レトロカメラ店の謎日和~フィルム、時を止める魔法」が出版されました。
私 二代目にこの本を読むキッカケを与えてくれたのは、常連さんでした。物々交換の品物をいくつか持ち込まれたときに、「これ知ってる?差し上げるのでよかったら読んでみてください」と、1巻目を譲ってくださったのです。
かなり専門的なクラシックカメラのネタが書かれているのに感心したり、専門店ゆえのお店とお客さんの絡みなどに共感したり。また、うちの店ではここしばらくアルバイトさんを雇っていませんが、働いてもらっている時はこんな店ゆえ、家族的な雰囲気で働いてもらいたいと思っていたなぁ~などと懐かしく思ったりしながら、あっという間に読み終えてしまいました。
この小説の作者の柊サナカさんが、毎月の定例会を荒木町の喫茶店で開催しているコシナ研究会のメンバーさんのご縁で、一昨日、我楽多屋にご来店くださいました。
甘えて本にサインをいただいてしまいました。宛名、片方は「荒木町レトロカメラ店」と。
1巻目は、終わり方が意外にもシンミリとしてキュンとしましたが、気分を入れ替えて続編の2巻目、正直なところ、まだ読んでいる途中です。
レトロカメラ店の利用目的が転売だったり、あまり楽しそうに振る舞えない人は別として、うちの店をご利用くださっている大半の方には楽しく読んでもらえる、カメラ愛や人付き合いが暖かく感じられる小説だと思います。おすすめです。
「谷中レトロカメラ店の謎日和」、「谷中レトロカメラ店の謎日和~フィルム、時を止める魔法」ともに、宝島社文庫・定価600円+税です。
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