我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年2月

2017年2月28日 (火)

真っ白

時々、白いカメラに惹かれることがあります。なかでも一番印象的なのは「ILFORD ADVOCATE」(下の画像)でしょうかね。

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でも、フィルムカメラで白ボディって殆どないのも事実。デジタルカメラではチラホラあるので、白が見慣れてきてしまっているのも何だかなぁ~ではあります。

 

ところが、ニコンのこのコンパクトカメラ「COOLPIX S31」の白ボディには少し魅力を感じます。ただ、子供でも使える~くらいをウリにしているので、機能的には必要最低限ってところなんでしょうが。

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それゆえなのでしょう、きっと。凄くシンプルなのです。で、意外にもあまり安っぽくないんですよね。

よし!一台に手元に置いておくかっ!と思ったのですが、故障品でした。電池を入れて電源ONすると液晶画面が明るくなるのですが、何にも表示されずに真っ白けなんです。そこまで「白く」ならなくてもいいんだけどなぁ~(>_<)

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*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年2月27日 (月)

リコーGXR

少し前、Facebookページに今日のお客さんカメラで「リコーGXR」を載せたら、ちょっとビックリするくらい、「私も持ってる~」「使ってる~」の反応をいただきました。

「GXR」は2011年に発売されたちょっと変わり種のユニット交換式デジタルカメラ(すでに販売は終了しています)。

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リコーのウェブにある説明文を借りると、「GXRは、本体とカメラユニットで構成される、新しいカメラシステムです。それぞれのカメラユニットは、焦点距離の異なるレンズと最適化したタイプ/サイズの撮像素子、画像処理エンジンを搭載しています。これを交換することにより、多彩なシーンに対応。表現力への高度な要求をクリア。カメラユニットの着脱にはスライド機構を採用し、すばやく確実なユニット交換を実現しています。」とのこと。

また、用意されたユニットの中にはライカMマウントのレンズ無しのユニットもあり、これなら自由なレンズ遊びも可能になります。

昨日は先日のお客さんが「GRレンズユニットを入手したので~」と見せてくださいました。ところで、厳密にいえば別なんでしょうが、、、これならGRデジタルでいいんじゃないの!?って話にもなりかねませんが、こんな風にいろいろと遊べるところが、うちの店をご利用いただいている方や、うちのウェブをご覧になっている方には、たまらない部分なんでしょうなぁ~。

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実は、当ブログ発売前のGXRを紹介したこともありましたし(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/11/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BCgxr.html)、同じく発売直前のレンズマウントユニットA12を紹介したこともありました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/08/ototoi.html)。意外とGXRづいてましたね。

 

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2017年2月26日 (日)

買取り交換

アローカメラは「買取り専門」を謳い文句にしております。

それは、ずいぶんと昔からカメラ・写真雑誌に載せた広告の中で、買取名人(当時はまだ買取プロ)が発信して続けているように、『買取り専門を謳うのは、長年の経験をもとに業者へ転売するのが原則だからで、在庫リスクや相場の下落を気にすることなく、まさに「今!」の買取価格を提示出来るから、カメラを手放そうという人にとって有利なのです。』という利点があるからなのです。

もうひとつ、よく名人が言っているのは『事務的にやりません』という点。原則、買取り専門ですが、ご相談次第では交換などの対応もさせていただきますよ~ってあたりも謳い文句の一つです。

最近もこんな事例がありました。事前の電話相談がどうのような内容だったのか詳細は聞いていませんが、下の画像のようなお手紙を添えて、ご遠方より買取り交換のご依頼をいただきました。

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お客さんお手持ちのライカとハッセルを手放されて、新たにお探しのライカと交換を希望でご依頼をいただきました。お手紙の熱い内容とともに感謝です。

 

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2017年2月25日 (土)

方位磁針つき

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東郷堂のこのmeisupii(メイスピー)は、1952年頃の日本製カメラです。フィルムはボルタ判で、こういう表現には語弊があるかもしれませんが「おもちゃに毛が生えた程度」のカメラです。

バリエーションがかなりあるmeisupiiなので、わりとちょいちょいと見かけるのですが、今回のにはなんと方位磁針(コンパス)が付いていました。

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軍艦部のシャッターボタンがあってもいいような位置に、何故か方位磁針。

少し調べてみたところ、方位磁針付きのmeisupiiの情報はほとんどないものの、同じ東郷堂のmeirittoという戦前に作られたカメラにもコンパスが付いていました。

さて、東郷堂についてはいろいろとエピソードがあるようです。創業者陣に東郷の名の人は居ないのについた社名は「東郷堂」。そこが作る玩具カメラに「トーゴ―」の名を付けることは「東郷元帥にあやかるかのようで恐れ多い!」と、当初は待ったがかかったらしいのですが、めげずに直談判に行ったところ認められたんだとか...。

また、1円程度で買えるカメラということで、「円カメラ」などと呼ばれる玩具カメラという認識から、カメラ店で扱ってもらえず、フィルムメーカーからも供給を拒まれ、独自にベルギーから輸入したフィルムで街頭販売などして知名度をあげたそうです。

戦後、東郷堂は二つの会社に分裂して、片方は豆カメラのヒットやボルタ判のホビーの他、トヨカなどの玩具域を超えたカメラも作るなどした後、大真精機と社名変更をします。もう一方は引き続きメイスピーや、新たにメイカイなどのボルタ判カメラを作り、メイカイ産業と社名変更するのですが、偶然にも社長の名前は東郷さんだったそうです。

さて、何でここのメーカーが方位磁針にこだわるのかは不明なままです...。

ところで、革ケースが思いのほかシッカリしている。

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2017年2月24日 (金)

明日、惑星直列

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明日2月25日は第4土曜日なので、毎月恒例の我楽多屋「がらくた市」です。

少し前にFacebookページで、2月25日首都圏では以下3つのカメラ関係のイベントが催されるので、、、

  • 銀座の松屋で「世界の中古カメラフェア」
  • 横浜のみなとみらいで「CP+」
  • 四谷荒木町の我楽多屋で「がらくた市」

惑星直列みたいなことが起こる!なんて、大げさな書き方をしました。

が、それにつられて「がらくた市」に初めて足を運んでいただいて、その品揃えにガッカリされてもいけないので、「がらくた市」について改めて案内をしておきます。

我楽多屋では、もう20年近く毎月第四土曜日を「がらくた市」として、午後2時からは1割引きサービスなどをしております。

上野にあった「サングットカメラ」さんや、江戸川橋にあった「塩田カメラ」さんにご協力いただいて、特別販売コーナーを設置したことも以前にはありました。でも、当時から、我楽多屋自身の品揃えは基本的に普段と同じでした。

我楽多屋では(いや、基本はどこのお店も同じでしょうが)、日々品物が入荷次第順次並べています。それを目あてに、普段から掘出しモノを探しに来られる方の多い我楽多屋なので、がらくた市用に特別に品物をストックしておくようなことは、足繁く通っていただく方々に申し訳ない気持ちがして、していないのです。

その代わり、全品1割引きをずっと20年近く通しています。なかには、普段から見て迷っていた品物を「がらくた市の日まで残っていたら、買おう!」とか決めて、買うこと自体を楽しんでいらっしゃる方もチラホラいらっしゃいます。もし、売れてしまってたら「縁が無かったということで…」と。

 

それと、「がらくた市」のもう一つの大きなイベントが「田中長徳先生トークショー」。これもがらくた市の歴史とほぼ同じくらい続いています。長徳先生が「ここは唯一ホンネ?を話せる場所です!!」と言ってくださっています。

トークの内容はいつも先生におまかせ。カメラや写真の話以外にも、先生の近況や海外レポートなどなど、落語を聞いているみたいなテンポの良さと笑いに満ちていますよ。

 

さて、以下明日のタイムスケジュールを記しておきます。

  • 午前10時    : 開店
  • 午後2時    : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~: 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後7時    : 閉店

トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は極力ご遠慮願います、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

 

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2017年2月23日 (木)

50年前のロシア圏

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物々交換で持ち込まれたカメラアクセサリーの中にあった「ステレオビュアー」に、フィルムも10カットほど同封されていました。

そのフィルムに写されているものに興味津々。

マウントに記された文字がキリル文字のようなのでロシア系と思われます。西暦らしい数字も記されていて、50年近く前のもの。

そのほとんどは当時のどこかの街の風景なんですが、なかには大きなスーパーの店内みたいなのもありました。

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なんなんでしょう?このワクワク感(^-^)

 

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2017年2月22日 (水)

焼け焼け富士

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は京都・大阪。

京都のgalleryMainで行なわれている写真展「ROCK YOU」を観に行くのをメインにして、午前中は大阪、午後は京都を徘徊して20kmあまり歩いてきました。

写真展以外にも自分なりのいくつかのミッションがあったので、それをこなすために1日限りの定休日を有効に使おうと、羽田発6時10分の始発で伊丹へ飛び、帰りは夜行バスを利用。

じゃぁ、「撮ったもの行ったとこ」的には、大阪・京都だろ!言われそうですが、行きの飛行機の時間がベストタイムだったので、画像は富士山。窓から見えた富士山が朝日に焼け焼けでした。

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2017年2月21日 (火)

誰も見たことのない世界へ

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誰も見たことのない世界へ、あなたを。」はシグマのウェブサイトに書かれている、デジタル一眼機「SD9」のキャッチレーズです。

これが何を言わんとしているのか、、、今日はちょっと悪ふざけ風に行きます。

きっかけはこの「SD9」を持って来られたお客さんとの会話からでした。正直、私も教えていただくまでは知らなかったことなんです。

SD9の装備のウリの一つに「スポーツファインダー」があります。一般的にスポーツファインダーというと「枠」だけがあるような、こんな感じのを言います→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/07/post-4ade.html

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今どきのデジタルカメラでまさか!?と思ってしまいますけど、安心してください。まさか、ペンタカバーの上あたりに枠だけ出て来たりはしませんので。

じゃあ、何なのか?というと、SD9のファインダーを覗くと、クリアな中央部分に対して周辺部に半透明な部分があります。実際に写るのはクリアな部分のみで、半透明な部分は写りませんから、いわゆるスポーツファインダー的に見えるというわけです。

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動体撮影をするときには向いているかもしれませんが、一眼レフでそれが必要なのか?などという意見も多いようです。結果、よく言うファインダー倍率ってのも低くなって、見づらい...。

何でこんな風になったのか正式には不明ですが、SD9のベースとなったフィルム一眼のSAシリーズは当然ながらフルサイズ。それに対してSD9はAPS-Cサイズ。この差を埋めるファインダーを作り直す手間を省いたからでは?ともいわれていますが...。

さて、キャッチフレーズの「誰の見たこともない世界」はきっと、シグマのデジタルカメラ独自の撮像素子Foveon X3で得られる画像のことを言わんとしているのでしょうけど、このファインダー覗いただけで、十分に見たことのない世界へ連れて行ってもらえます。

 

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2017年2月20日 (月)

PEN-EM

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かつてオリンパスの人気機種だったフィルムカメラの「ペン」は、35ミリフィルム使用のハーフ判カメラのシリーズ。

なかでも、このPEN-EM(1965年)はシリーズ内で唯一、自動巻上げ・巻き戻しを謳った機種でした。この機能が一般化する10年以上も前に先陣切ったような出来事。また、新機能はそれだけではなくて、コパル製の電子シャッターも採用していました。

しかし、新技術を押し込み過ぎたことに問題があったのかどうか…故障も多く発生したようで、製造期間半年ほど・販売期間も約1年で、その寿命を終えてしまいます。

その間に5万台ほど製造されたといいますが、当時から故障が多かったようですから、現在動作品が出てくることは非常に稀。稀中の稀。

で、これも不動品...。

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ペンなのに大きいとか、伝説の米谷さんが関わっていない機種だとか、いろいろと言われますが、日本カメラ史の1ページであることには間違いなく、何故か惹かれるカメラであります。

 

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2017年2月19日 (日)

キヤノンメーター

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キヤノンのレンジファインダー機に載せて使える専用露出計が「キヤノンメーター」です。

と言っても、カメラのシャッターダイアルに露出計側にあるツメを受ける部分がないと連動出来ないので、カメラはⅥT、ⅥL、Pに限定されます。

今、手元にあるのがⅤTなのでカメラに載るには載るのですが、ツメを受ける部分が無いのでダイアルが連動しません。。。掲載画像に微妙に矛盾があることはご容赦ください。

さて、キヤノンメーターには初期型とⅡ型があります。外観上はほとんど差が無く、ビスの位置や表記が違うレベルです。

一番の変更点は、Ⅱ型はカメラのアクセサリーシューに載せる台座部分が回転するようになったので、カメラから外さずにフィルムの巻き戻しが可能になりました。キヤノンメーター自体を回転させることで、巻き戻しクランクの上に空間を作れるようになったのです。

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ちなみに初期型は台座部分が回転しないので、カメラから外さないと巻き戻しクランク上空を永遠に邪魔し続けるのでした。

 

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