VXの刃
この「エキザクタVX」というカメラ、マニアさんじゃないと「このカメラは何~?」と思う方も多いでしょう。カメラであることは分かっても、かなり凝った独特なデザインをしています。
また、機能的な部分で一番の特徴は、巻上げレバーやシャッターボタンが左側にある点。左利き用のカメラだ~という説もありますが、右利き用の同機種があるわけでもなく、その線は薄いです。また、顕微鏡に付けた時に使いやすいのだ~という説もありますが、決定的な理由でも無さそうで、操作系が左手側に集中している理由はイマイチ分かりません。
前置きが長くなりましたが、今日話題にしたかったのはフィルム室内にあるカッターのこと。日本のカメラでは、岡谷光機のカメラ「ロード」にカッターが付いている機種があります。
このエキザクタにもカッターがあることは、私 個人的には今回気付いてハッとしました。多分、いつかどこかで聞いている見ていたとは思うのですが、忘れていたのです。
その刃はロードのものより、切れそうな刃で弧を描いた鎌状になっていました。
何故、フィルム室にカッターがあるのかは…、フィルムの撮影済み部分だけ、先に取り出して現像してしまおう!という発想からなのです。かつて、フィルムが高価な頃のこと。フィルムに残り(未撮影部分)があるのに、フィルムを取り出して現像するという行為はとても贅沢なことだったのでしょう。それでも、早く現像したい、現像する必要に迫られることもあります。そんな時にこのカッターを使ってフィルムを途中で裁断することが出来たのです。
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