素振りが出来るデジカメ
これ、ローライフレックスの形をしたデジタルカメラです。
細かな部分も再現されていて、実に良く出来ていますが、なにぶんサイズは実物よりかなりミニ。こんな小さいから仕方ないでしょうけども、ほぼプラスティック製で各部のノブなどは動作しますが、基本どこもダミー。
でも、このカメラには非常に魅力的な点があります。
ひとつは、液晶モニターが本物のローライフレックスでいうピントフードの中にあって、2眼レフ風にウエストレベルに構えて像を見られるようになっているのです。これ新鮮。
もうひとつは、先程、基本ダミーといった操作部ですが、シャッターボタンは本物と同じ位置でレンズの下の方にあり、シャッターを切るにはボディ横のクランクを回してからじゃないと切れないのです。これ新感覚。
新鮮も新感覚も、フィルムカメラである本物では当たり前のことなんですけどね。
さて、ここにある個体は、数日前に買取り依頼があったもの。ご持参いただいたのは、これ一台キリということで、買取名人は我楽多屋に話を振って来ました。話のネタにもなるし、差し当たって私 二代目が使用してもいいか~ということで、ちょっといい値を付けて買わせていただきました。
その時、簡単に動作チェックしたのですが、数日後に持ち出して使ってみようかと思ったら、うんともすんとも言わない。「機械モノは、壊れる直前までは、動いている」というのを実証してくれた感じ(>_<)。
でもでも、このデジタルカメラ、珍しく素振りが出来るんですよ!横のクランクを回して、シャッター切ると、かすかにカチッて聞こえるんです。それを繰り返し出来る。だから、ヨシとしますか...!?
【素振り】:フィルムカメラにおいて、フィルムを入れずにシャッター操作をすること。撮影に持ち出さずにカメラを眠らせるなら、適度にカメラを動作させることで良い状態を保てるという目的もある。ただ、中古カメラ屋で過度に勝手に売り物のカメラで素振りをすると注意される可能性あります。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。