ギャシカ vs ヤシカ
「アサヒペンタックスSP」、「キヤノネット」、「ヤシカエレクトロ35」、この3台は中古カメラの買取りを長年やっていて、「このカメラ、どんだけ売れたんだろう!?」と思うカメラの上位に位置する銘柄です。
カメラ好きな方が持ち込まれた複数のカメラの中に一緒にあることもあれば、一般家庭の押し入れに長年眠っていたであろう1台が持ち込まれた時にこれらの機種であることも多々です。
ちょっと調べたところ、アサヒペンタックスSPは10年にも及ぶ単機種ロングセラーで180万台、キヤノネットは発売2年半で100万台突破、ヤシカエレクトロ35はシリーズ累計10年間で500万台。と、やはりどれも好成績。
ただし残念ながら、こういう機種って中古市場的には弱いんですよね。一般大衆向けでたくさん存在しちゃってるから。クルマでもファミリーカーはちょっと古くなると市場性無くなっちゃうのと同じかと。
そういうわけで中古カメラ屋として、その中の1台ヤシカエレクトロ35は何度となく目にしているわけで、今までは見てもなんとも思っていなかった「G YASHICA」のエンブレム。
この前、何故か?「ギャシカ」って読んでしまって、自ら失笑してしまいました。
ところでこの「G」が、何を意味しているかご存知ですか?
ゴールドメカニカの「G」だそうです。
1966年に登場したファーストモデルに対して、基板の電気接点をロジウムメッキから金メッキに替えて耐久性を向上させたりしたマイナーチェンジモデルに付けられたゴールドメカニカの「G」ってわけです。品名も「エレクトロ35」から「エレクトロ35G」に変わっています。
最後に、オリンパスペンもたくさん売れてるはずなのに、この3台とは違う印象があって一緒にしませんでした。その販売台数はシリーズ合計で1700万台にも及ぶというのに...。
その理由、何となくですが分かっています。ペンの場合は近年になっても市場性がそこそこに保たれているので、我々カメラ屋に長居することがないんです。入って来ても売れるんです。陳列棚で売れずに溜まってしまうことがないからだと思うんですよね。
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