同郷カメラ
ドイツの「ウェッツラー(WETZLAR)」という街は、「光学の街」とも呼ばれているそうです。カメラに限らず双眼鏡などのメーカーも存在するらしい。
そこで、画像のカメラ2台。
右のカメラはフィルムカメラの代表と呼んでもいい、「ライカM3」。
エルンストライツ社(現ライカ社)がウェッツラーに本拠を構えていたのは有名かと思います。そこで、1954年~製造されたカメラM3。
語るまでもないと思いますが、60年が経過した今でも、その存在意義は大きく、多くのフィルムカメラマニアが憧れるカメラであります。
そして、ライカ社がウェッツラーに本社を戻したニュースはつい最近流れたばかりです。いわば里帰りしたわけですね。
左のカメラは、同じくウェッツラーに本拠を構えていたレイドルフ社製の「ロードマットC35」というカメラ(1950年代半ば頃)。
ロードマットは基本、大衆向けに作られていたカメラのようですが、レンズシャッター機ながらレンズ交換が可能で、このC35には、距離計と露出計を内蔵、交換レンズ用にパララックス補正可能なファインダーも建て増しで装備していました。
大衆機とはいえ、その造りにいい加減さは感じられず、キッチリ・シッカリしています。
また、田中長徳先生もクロームメッキの仕上げの良さを褒めていました。M3と比べても遜色ないと!
で、その2台、並べてみたのです。ずいぶんと違う存在感を発する2台ですが、60年の時を越えて同郷カメラのツーショットです。
下の画像で分かると思いますが、どちらのカメラにも「WETZLAR」の刻印が入っています。
*画像内でライカM3に付いているレンズは同郷ではありません、、、
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