現像代って高いのか!?
最近よく、「フィルムカメラはお金が掛かるから~」という話を聞きます。
そのたびに思うのが、決してフィルムの値段や現像代がメチャメチャ値上がりしているわけではないということ。
現像代にあたるものがいっさい発生しない、デジタルと比較して高い~というだけなんだと思うんですけど。
当然、今の世の中、デジタル主流なわけで、それと比較して論じることが正当だということも分かっているつもりです。
でもあえて、以下しばらく、フィルムだけに絞って論じてみます。
カラーフィルムが一般に普及し始めた1970年頃の現像代は、400~500円だったそうです。で、サービス判のプリントは1枚70~80円もしていたそうです。大卒初任給4万円、かけそば100円の時代です。
ということは、以降、現像代ってそれ程、値上がりしていないんですよね。現状600円前後が相場でしょうか。プリント代に関しては、1970年以降値下がりしていきますが、ある時から30円前後で推移しています。
約40年の年月で、世の中の物価自体はドンドン上昇したわけですから、フィルムの現像代やプリント代は、逆に安くなっていると見ることも出来ます。
デジタルカメラが登場する前は、現像代・プリント代の出費は当然であり、前述のように普及していく段階では、決して安い物でもなかったのだから、みなさん、真剣に写真を撮っていたのだと思います。だから今、大切な写真や思い出の写真がちゃんと残っているんだとも思います。まさに、写真文化を感じます。
一方で、デジタルカメラはフィルムカメラと違って、撮った枚数に比例してお金がかかるわけじゃないので、写真撮影・作品作り~という部分では、とても敷居を低いものにしてくれました。
その分、真剣に撮らない…大切にしない…という弊害もあるようですが。。。
まぁ、そのおかげで、多くのフィルムカメラの市場価格は落ちることになり、フィルムで写真を撮ろうと思った時に、機材にかかるお金の負担がかなり軽減されたのも事実です。
日常はデジカメ派っての全然オッケーです!! でも、フィルムカメラに趣味性を見出して、レジャー感覚で使ってみるのもいいと思いますよ。
ゴルフやドライブやその他のレジャー、はたまたお酒やギャンブルと比べて、決して、お金のかかる趣味ではないと思いますし。