シャッター幕の「K」
「ライカⅢc」には、画像のようにシャッター幕に「K」のプリントされたものや、軍艦部の製造番号の最後に「K」の刻印をされたものが存在します。
合わせて、2700台~5000台くらいあると言われています。一部では、これは軍用であるという見方もあるようですが、すべてが軍用ではないそうです。
では、「K」は何の印なのか。
これはシャッター軸にボールベアリングが使用されている仕様(通常はグリスだけで済まされている部分)。
寒冷地での凍結を防いで、確実にシャッターを切れるようになっていて、高空を飛ぶ航空機での使用にも向いているそうです。
この希少な「K」印のシャッター幕ですが、幕に塗られたゴムが劣化しているものが多く(70年程前のモノだから仕方ない)、実際の撮影に支障をきたすようになります。
だからと言って張り替えてしまっては意味がなく、所有している人には悩みどころでしょうね。使うライカなのか、見るライカなのか、の判断を迫られるわけですから。
ただ、見るといってもレンズを外して~画像のようにしないと見えないですが。。。