TOWER 26
これはペンタックスのペンタプリズム搭載一眼レフ第一号機「AP」のアメリカ輸出版です。
1950年代、ペンタックスはアメリカのシアーズローバック(Sears,Roebuck)社とOEM供給しており、そのブランド名「TOWER」をカメラに付けていました。このTOWER26の前にも、ペンタプリズム非搭載一眼レフのアサヒフレックスに、TOWERブランドが存在しています。
ちなみに、TOWER26の後には、TOWER29(日本名「K」)が存在しますが、TOWERブランドはそこまで。
以降は、ペンタックスのOEM供給先がハネウェル(HONEYWELL)社に変わって、「HONEYWELL PENTAX」というダブルネームで売られるようになります。
さて、本家の「AP」でさえ、かなり希少品ですし、海を渡って戻ってきた「TOWER26」がどれほど存在しているのか不明ですが、希少品には違いありません。
このカメラ、レンズの絞りとの連動機構は一切ないので実絞りでの使用になります。絞って撮影する場合は、暗いファインダーで必死にピント合わせをするか、絞りを開いて明るい状態でピント合わせしてから、必要なところまで絞ってシャッターを切る~という作業をしないといけません。
で、この個体。外観はビックリするくらいの美品。半端じゃないです。シャッター幕に難があるので、使用するには手入れが必要か!?
ところで、TOWER26の「26」に何の意味があるのかは不明。下の画像で一緒に写っているユニフォームは、今から30年近く前、私が使用していたタイガース応援用のユニフォーム。背番号が「26」なので引っぱり出して一緒に写しました。ちなみに、当時の「26」って誰か分かりますか???