ニコンの「F」
一昨日の“キヤノンの「F」”ネタに反応して、メールをいただきました。
「この記事を見て、ニコンの「F」を調べてみると、なぜかニコンのF一桁でF2だけ、どこにも「F」の表示がないことに改めて気づいた!」と。
私もキヤノンの「F」ネタをアップする前に、ニコンの「F」をチェックしていました。ニコンの場合は、普及機も含めて「F」が付くモデルの「F」の書体はみんな、いわゆるニコンの「F」ロゴで統一されています(上の画像参照)。
しかし、いただいたご指摘の点は見過ごしていました。確かに、F2のボディには、「F」ロゴの刻印がありません。製造番号の前に「F2・・・・・」とは記されていますが、これは後ろの製造番号と同じ類いの書体(同じことがFMやFEでもいえます)。
でも、F2の取説やカタログなどには、ちゃんとニコンの「F」ロゴが使われています。
ボディに「F」ロゴを刻印していないモデルが一部ある理由は不明ですが、一貫して「F」ロゴを50年以上使い続けているあたりに、ニコンさんのこだわり・頑固さがうかがえて面白いかと。
ただ、ニコンにもひとつ面白い部分があって、ニコンFの時代から一般的には斜体の「Nikon」ロゴを使っているのに、ずいぶんと長い間、カメラの顔とも言えるペンタ部に記される「Nikon」には斜体がかかっていなかったんです。
ペンタ部分にも斜体ロゴを使い始めたのは、F一桁ではF4(1988年)から。現在では、すべてが斜体になってますが、斜体ロゴじゃないNewFM2が現行品だった約10年前までは共存していました。