カメラの黒皮病
カメラ界における黒皮病とは、黒塗りボディのカメラに惹かれてしまう病気のこと。
金属カメラ全盛の時代、カメラといえば「銀色ボディに黒い貼り革~」というのが一般的だったかと思います。今でもカメラを表わすアイコンが、そんなイメージだったりすることもあって面白いところ。
でも、機種によっては黒塗りボディもラインナップされていて、その多くは標準ボディより少し高値の設定がされていました。また、写り込みがないという理由から、プロが使うもの~的な見方もあったかと思います。
そんな背景からか、もともと黒塗りボディの方が出回っている数が少ないため、今となってはより希少性が高まっていたり、プロ仕様的な憧れだったり~で、黒皮病に感染する環境が整ってしまっているのです。
黒皮病の症状の一つとしては、酷使された黒塗りボディに惹かれてしまう症状があって、塗装が剥げて地金の色が出て来るのが渋い~なんて言い出したりします。
また、今回の画像にあるような状態の良い黒塗りボディには惚れ惚れするような美しさがあるため、眩惑すら感じて時には「舐めてみたい~」なんて言い出す人もいたりします。
たしかに、以前紹介したコニカFPブラックの塗装面には独特な艶があり、とらやの羊羹のような黒塗りだったりしますからね。
この病い、我々カメラ屋にとっては嬉しいことで(笑)、ドンドン流行り病い化して欲しいくらいだなぁ~と。