我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年9月16日 (金)

H君の衝動買い

P079 
ミノルタALSという1966年に発売されたカメラがあります。

どれほど売れた機種なのか不明ですが、今ではあんまり見掛けない機種です。当時、普及版のカメラは自動露出化が定着した頃だったので、マニュアル露出のカメラのセールスが厳しかった…という話を聞いたことがあります。この機種も多分、その理由であまり世に出ていないのではないかと推測します。

同じ頃のミノルタには、ちょいとボディが大きめの初期の「ハイマチックシリーズ」があります。それに対して「ミノルチナ」という、機能を損なわずに小型化したシリーズがありました。

このミノルタALSは、そのミノルチナの流れを汲むモデルです。

デザイン的にもそうなんですが、スッキリとこじんまりしていて、特にボディの薄さが特徴的。

ミノルチナにはセレン式露出計の大きな受光部があったのですが、このALSでは露出計がcdsに変更されたため、受光部は小さくなり余計デザインをスッキリさせています。

昨日来店された日芸生のH君。帰り際にウインドウに並ぶこのカメラを見つけ、「おぉ!」と声を発して、しばし葛藤した後にこのミノルタALSをお買い上げいただきました。

H君はALSのデザインに惚れてしまったようで、小さくて他とはちょっと違ったスッキリデザインがポイントだったようです。巻上げレバーが背面にあって軍幹部上面がサラッとしていたり、それでも、ちょっと離れたところからみると存在感ある!と。また、フジのデジカメFinePix X100にも似ているかも~って。

いろいろと感想を述べて、満足気に帰って行かれました。高価な人気機種に憧れて、恋焦がれて入手するのもいいですが、こんな風に手頃なカメラに一目惚れするようにして喜んで買って行かれるのも、何だか嬉しいものです。